野生動物に出会えた!でも絶対に触ってはいけない理由
野生動物保護

かわいい野生動物がいた!
でも絶対に触ってはいけない理由

野生動物がいる地域に行くツアーは、自然の中で生きる動物に出会える素晴らしい体験です。しかし、どんなに可愛くても決して動物に触れてはいけません。野生動物に触ると、動物や生態系に悪影響を及ぼしてしまいます。

今回は、野生動物に出会った時なぜ触ってはいけないのか、理由をご紹介します。

動物は人間の手に付着したバクテリアに感染しやすい

動物に病気を移す危険性があるため、野生動物に遭遇しても触らないようにしましょう。動物から人間へ病気が移るというのはよく聞く話ですが、その逆もまた真なりというのは聞いたことがないかもしれません。人間は、野生動物が病気になったり死んだりする原因となるバクテリアを持っています。

また、人間の肌には化粧水、香水、日焼け止め、虫除けスプレーなど、動物にとって有害なものが付着しています。これはどの動物にも言えることですが、特に海洋生物には注意が必要です。

例えツアーガイドが、その動物に触れても大丈夫だと言ったとしても、やはりやめておいた方がいいでしょう。水族館によくある「タッチプール」でさえ、海洋生物にとって良いことではありません。2018年、カリフォルニア州のシークエスト水族館では、タッチプールにいたエイが、来場者から触られ続けたことが原因で、オープンから1カ月で死亡してしまったという事例があります。

動物が仲間から拒絶されることがある

動物に人間が触れると、その動物が同じ種の仲間たちから拒絶されることがあります。特に幼い動物は要注意。幼い動物に人間の匂いがついていると、母親が置き去りにしてしまい、死んでしまうことがあります。

2016年、イエローストーン国立公園で群れからはぐれた子バイソンを2人の人間が助けようとしました。彼らはそのバイソンの赤ちゃんを車に乗せ、レンジャー・ステーションまで送り届けたのです。その後野生に戻したところ、バイソンの赤ちゃんは群れから何度も拒絶されてしまい、ひとりで公園の道路をさまようことになってしまいます。結局、このバイソンの赤ちゃんは、その子自身と道路を走るドライバーの両方に危険が及ぶため、安楽死させなければなりませんでした。

野生動物に触れるとそれが原因で仲間から拒絶されることがあるため、動物に触れたり、餌を与えたり、助けようとしたりしないことです。動物が助けを必要としていると思われる場 合は、自分で助けようとせずにパークレンジャーや野生動物専門家に知らせてください。

不必要なストレスや害を与える可能性がある

人間に触られることは、動物にとって大きなストレスになります。また、動物に危害を加えることもあります。野生動物は、人間につかまれたり、突かれたりすることが好きではありません。こういった行為によるストレスや身体的な攻撃は、野生動物を死に至らしめることもあります。

2016年、アルゼンチンのブエノスアイレスで、海水浴客のグループが赤ちゃんイルカを写真撮影のために回し撮りしました。多くの人に扱われたことによるストレスと、炎天下での身体的な被害が、赤ちゃんイルカにとって致命的なものとなったのです。最長で10年間も赤ちゃんに授乳するイルカの母親。この一件はイルカの赤ちゃんだけでなく、お母さんイルカにとってもトラウマになるような出来事でした。

野生動物に触れないようにしよう

野生動物観察ツアーや自然散策で見かけた野生動物には、どんなにかわいく見えても触らないようにしましょう。人間が野生動物に触ることは、野生動物にとって非常に有害であり、不必要な病気や死を引き起こす可能性があります。できるだけ現地のガイドと散策し、動物にストレスを与えない適切な距離を保って静かに観察しましょうね。

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