フィリピンで、エコフレンドリーな休暇を楽しもう!
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フィリピンで
エコフレンドリーな休暇を楽しもう!

太平洋に浮かぶ7,107の島々からなるフィリピン。島の数だけ息をのむような景色があります。そんなフィリピンで、エコフレンドリーなバケーションを過ごしてみませんか?

急斜面に広がる棚田や、洞窟、温泉、魅惑のダイビングスポット。
海岸線は世界でも稀な手付かずの白砂に、サンゴの砂浜、と魅力あふれる自然と文化の宝庫、フィリピン。
「エコツーリズム」で、フィリピンの豊かな自然を大切にしながら、満喫しましょう!

フィリピンのエコツーリズム

2021年の時点で、フィリピンには240以上の保護区域があり、そのうち94は国立公園として整備されています。自然溢れるエリアをエコツーリズムで訪れることで、私たちも旅行者としてフィリピンの地域コミュニティや文化の発展に寄与することができます。

自然環境を保護することは、フィリピンの地域経済にとってなくてはならないものとなっています。しかし、自然を維持するには莫大なお金とマンパワーが必要。エコツーリズムは、そんな環境保全と経済的恩恵のバランスをとり、利益を直接地域コミュニティへ還元することができる旅の形です。

そんなエコツーリズムを促進するために、フィリピン政府は様々な法律を制定しています。2008年には、フィリピンの地元住民とフィリピンのサザンレイテ市長は、観光客や地元の人々がサンゴ礁の生態について学び、ボランティアがサンゴ礁を植えることができるコーラルケイ保護プログラムを制定。

また、大統領令第1153号に基づいてマルコス大統領は、「10歳以上のフィリピン国民は、5年間毎月1本の木を植えなければならない」と法律で定めています。この法律は、すべての学年を完了するための要件としてフィリピン全土の学生に適用されています。

そして、2018年には、フィリピン政府は島の修復と再開発のため、ボラカイ島を2年間閉鎖しました。

フィリピンのエコツーリズムへの取り組み

フィリピンには、エコフレンドリーなサイトが数多くあります。フィリピンで野生動物や地域環境の保護に寄与できるサステナブルなバケーションを過ごしてみませんか。

例えば、アポ山自然公園。この公園はさまざまな野生動物の楽園で、フィリピンイーグルやフィリピン鹿など、600種以上の動物が生息しています。アポ山自然公園の50%近くは、農業生産促進のため農地へ転換されています。

そして、20を超えるコミュニティが、アグロフォレストリーを実施。その中には、アポ山の森林社会プログラムであるPNOC地熱プロジェクトがあります。これは、地熱利用を促進し、植林することによって社会、経済、環境の条件を強化することを目的としたプロジェクト。PNOC地熱プロジェクトとキダパワン観光評議会では、旅行者が植樹できるようにしています。私たち旅行者がこの国立公園を訪れる際、入場料・登録料として木を植えることができるんです。旅のカーボンオフセットとしても是非やってみたいですね。

フィリピンのユニークなエコツアー

7,000以上の島々には、ユニークで多種多様なエコツアーがあります。

フィリピンの文化や、農業に興味があれば、イフガオ州バタッドのバナウエ棚田は必見。この古代から続く村は、1995年にユネスコの世界遺産に登録された棚田群のうちのひとつです。バタッドの小さな村では、現地のフィリピン人と同じように小さな小屋に暮らし、フィリピンの郷土料理を習い、バタッドの歴史や文化を学ぶことができます。2000年の歴史があるこの棚田は、古代から人の手の力だけで築かれてきました。ここを訪れることで、現地の人の生活体験をして文化を学びながら、バタッドの地域コミュニティにも貢献することができるのです。



ユニークなフィリピンのエコツアーに参加することが、環境保全・社会・経済への貢献となり、そこで暮らす方々の笑顔につながります。おいしいごはんや、多種多様でエコフレンドリーなデスティネーション、現地の人々のホスピタリティ、すべてが思い出に残る体験となるでしょう!

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