
車椅子にやさしい
世界のバリアフリービーチ
美しいビーチが嫌いな人はいないのではないでしょうか。海岸に打ち寄せる波の音を聞きながらのんびりするのは、至福の時でもあります。しかし、足が不自由な人にとっては、砂浜での移動がかなり難しいため、美しいビーチにアクセスするのは簡単なことではないかもしれません。
ビーチのバリアフリー化とは?
公共のビーチへのバリアフリーは増えてきており、さまざまな方法でアクセスしやすくされています。1つの方法は、ビーチを移動しやすくするモビマットを使用すること。ポータブルなので設置も簡単です。
また、ビーチ用の車椅子もあり、車輪が大きく、底面が広いので、砂の上を沈むことなく簡単に移動することができます。 また、ビーチ用車いすの大きな車輪に、軽いフレームと浮き具を組み合わせたモビーチェアも利用しやすい選択肢のひとつ。
こういったバリアフリービーチに行くことを検討している場合は、必ず公共ビーチのウェブサイトか観光案内所に事前に問い合わせてから向かいましょう。 駐車場へのアクセスや空き状況、ビーチまでの距離、アクセスしやすい交通手段などを確認してから行くと安心です。また、レンタルビーチ用車椅子の料金や、行こうとしているビーチがモビマットなどを提供しているかどうかも確認しておくとよいでしょう。
世界のバリアフリービーチ
ケープコッド(マサチューセッツ州)
なだらかな砂丘と崖のある公共ビーチをお探しなら、アメリカマサチューセッツ州のケープコッドへ。このエリアのビーチでは素晴らしい景観の性質上、車椅子や足が不自由など移動に問題のある人々にとっては特にアクセスが難しい場合があります。ケープコッドのバリアフリービーチの多くは、困難な地形を考慮した様々な機能を備えています。
実際、バリアフリーでのビーチアクセスが可能な入り口は全部で14か所。これらのエントランスでは、ライフガード・ステーションから先着順でモービルチェアーやビーチ用車椅子を貸し出しています。ビーチに直接モビマットを敷きたい場合は、メナウハント・ビーチに向かいましょう。
ブロードヘイブンとサンダースフット(ウェールズ、ペンブルックシャー州)
ペンブルックシャーのビーチは、手付かずの砂浜が広がり、サーフィンや海岸散策が楽しめることで知られています。そして、アクセスの良いビーチでもあるのが特徴です。例えば、ブロード・ヘイブンでは、砂浜や浅瀬に対応した全地形対応車椅子やビーチ用車椅子をレンタルすることができます。
近くのサンダースフット・ビーチでは、地元の慈善団体から寄贈された子供サイズのビーチ用車椅子も提供。なお、サンダースフット・ビーチは夏季のみ営業しています。YHAブロードヘイブンは、車椅子で旅行し、海岸近くに滞在したい人たちのために、障害者のための設備と海の素晴らしい眺めの両方を兼ね備えています。
夏季にオープンするペンブルックシャーのバリアフリービーチ
ブロードヘイブン・ノース・ビーチ
ホワイトサンズ・ビーチ
ニューポート・サンズ
ポピット・サンズ
ハナウマ湾(ハワイ)
ハナウマ湾のビーチは、古代の火山が崩壊してできた険しい崖の下にありますが、それでもアクセスしやすいビーチと言えるでしょう。ビーチへのアクセスは、リムからの送迎シャトル、または自家用車で行くことができ、車椅子で旅行する人にはぴったりです。
ビーチキオスクでは、ビーチ用の車椅子を無料で貸し出しており、砂浜でもハワイの暖かい海でも使えるモビ製の手動チェアのレンタルも。オアフ島でバリアフリーの宿泊施設をお探しなら、ザ・カハラ・ホテル&リゾートが車椅子ユーザーに対応していておすすめ。バリアフリーのトレーニングを受けたスタッフがいるプライベートラグーンがあります。
その他の世界のバリアフリービーチ
マートルビーチ(アメリカ、サウスカロライナ州)
キーラーゴ(アメリカ、フロリダ州)
ミッション・ビーチ(アメリカ、カリフォルニア州)
ウィルミントン(アメリカ、ノースカロライナ州)
パタヤ・ビーチ(タイ)
ウマグ(クロアチア)
サステナブルなビーチをお探しなら、世界の環境に優しいビーチリゾート3選の記事もご覧ください。
今回ご紹介したビーチのどこを訪れても、バリアフリーの滞在を満喫できるはず。自分で運転してビーチに行く場合でも、ビーチ用の車椅子をレンタルする場合でも、太陽の光を浴びながら、波が岸を打つ音を聞いてリラックスすることができますよ。
環境に優しい旅についてもっと知りたいですか?
次の旅のインスピレーションに、忙しい毎日のちょっとした息抜きに。Ecotourism Worldのニュースレター配信登録はこちら。

