グリーンウォッシングにひっかからないために知っておくべきこと
エコホテル・エコロッジ,  環境問題

グリーンウォッシングにひっかからないために知っておくべきこと

グリーンウォッシングとは、80年代以降、観光業を含むさまざまな業界で使われてきた言葉で、実際には持続可能でないにもかかわらず、持続可能であると主張する行為につけられた名称です。例えば、環境にやさしいと謳っているツアーや、エコホテルと名乗っているのに、実際には持続可能ではない運営やサービスを提供する企業があります。例えば、あるホテルが宿泊客にリサイクルを呼びかけていながら、ホテルとしてはエネルギー削減や汚染排出の削減、自然保護に取り組んでいなかったり、自社の行為に責任を取らないということも。こうした行為はすべて、マーケティング目的で「持続可能」「サステナブル」という言葉を使っており、売上げを上げるために環境に配慮しているかのような印象を与えようとしています。

最近のグリーンウォッシングはどうなっているのか

グリーンウォッシングの事例では、持続可能で環境にやさしい取り組みを求める需要に追いつこうとするホテルやツアー会社の動向に共通点が見られます。旅行者は、自分たちがお金を使うホテルやアクティビティが、自然や現地コミュニティの利益のために行われていると思いたいので、ホテルやツアー会社が言うことをそのまま受け取ってしまうことが多く、グリーンウォッシングという問題やその意味を知らない人が多いようです。

これからの旅行でグリーンウォッシングに引っかからないためには、何に気をつければよいのでしょうか。さまざまな例があるので一概には言えないのですが、これまであった事例を知っておくことで似たような手口に出会った際に気づきやすくなります。というわけで、今回は最近のグリーンウォッシュの事例をご紹介します。

サンゴ礁の保護

オーストラリアで有名なグレート・バリア・リーフを保護するために行われた、スコット・モリソン率いるキャンペーン。しかし実際は、この政党は化石燃料部門への多額の投資をグリーンウォッシュするためにグレートバリアリーフを利用していたのです。この問題により、国際NGO団体グリーンピースは、バリアリーフの保護を支持する嘆願書を作成することを決めました。

バイオ燃料を使用する航空会社

空の旅は二酸化炭素排出の大きな原因なので、航空会社がバイオ燃料を使用していると発表すると、素晴らしいことのように聞こえます。しかし、このようなケースの多くが、バイオ燃料を従来のジェット燃料に混ぜて使用していることが判明しました。このグリーンウォッシュの例は、2022年にオランダの航空会社KLMオランダ航空が行ったもので、クライアントを欺くようなマーケティングのキャンペーンを行ったとして訴えられました。


タオル再利用プログラム

ホテルに宿泊したことがある人なら、タオルの再利用プログラムを聞いたことがある、みたことがあるという人も多いのではないでしょうか。タオルを使用する度に洗濯する代わりに、タオルを再利用することで洗剤や洗濯のエネルギーを節約できるので、環境に貢献できるということです。実は、これもグリーンウォッシングの事例(そもそもこの言葉はフィジーのビーチコマー・リゾートでジェイ・ウェスターベルトによって作られたもの)になっています。表面的には持続可能な取り組みのように聞こえるのですが、そのリゾートは同時にヴィラを建設する大規模な建設プロジェクトで、他の方法で環境にダメージを与えていることを考慮していなかったから。その代わりに、持続可能な宿泊施設だと思わせるために、タオル再利用プログラムを利用したというわけです。


もし、滞在するホテルや参加するツアー会社がどのように環境に配慮しているのか知りたくなったら、公式ホームページをチェックしたり直接質問して、具体的な取り組み事例やデータを教えてもらえるように頼んでみましょう。もし、その企業が環境に配慮しているという確たる証拠を示すことができないのであれば、残念ながらただ商品やサービスを販売するためにグリーンウォッシュしている可能性が高いと言えるでしょう。グリーンウォッシングの意味を理解し、声を挙げる人が増えなければ、このようなことは起こり続けます。もちろん、合法的にしっかりと環境への取り組みや現地コミュニティへ還元している企業もたくさんあります。ただ、全てがそうではないので、見極めて信頼のおけるサービスや商品を選ぶようにしましょう。

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