
お酒を嗜みながら
地球のためにできること
エシカルなオーガニックワインとは?
春は何かとお酒を楽しむ機会が多いもの。ヘルシーで、ちょっとお洒落な気分が味わえるアルコールといえば、ワインではないでしょうか。大人の嗜みとして広く愛されているワインですが、地球に優しい方法で製造されたサステナブルなワインがあるのを知っていますか?今回ご紹介するのは、時代の先をゆくオーガニックワインの世界を堪能させてくれるワイナリー。ワイン好きは必見です!
エシカルワインやオーガニックワインという言葉を聞くことがありますが、どんなワインのことなのでしょうか。エシカルなオーガニックワインとは、手頃な価格でありながらサステナブルに配慮し、有機農法を用いながらフェアトレードな労働条件の下で生産されたワインのこと。生産者が環境に害を加えたり、悪影響を与えないよう配慮していることがポイントです。化学的な肥料を使用せず、耕す手段も馬や環境に優しいトラクターを使用することなども対象とされているのです。
必要以上の肥料や強い化学物質、ひどい労働条件など、環境に負荷をかけて製造されたワインは、サステナブルワインとは呼べません。なんと、ワイン一本のCO2排出量は約1.28kg。これは車で3マイル走行するのと同じ排出量にあたります。
オーガニックワインを購入するときは、フェアトレードで生産されたものであるかどうかも確認しましょう。フェアトレードについての記事はこちら。
ニュージーランドからニューヨークまで、世界では生態系の保全を目的とした生産が主流になりつつあるサステナブルワイン。今回は、ワイン好きなら訪れてみたい、オーガニックワインを楽しめる世界のサステナブルなワイナリーをご紹介します。
バローネ・ピッツィーニ (イタリア、ロンバルディア州)
バローネ・ピッツィーニは20年にわたってサステナブルな取り組みを続けているワイナリー。「上品さ、効率の良さ、環境への影響を最小限に」をモットーに29ものブドウ畑を所有し、化学肥料を一切使わないシンプルな方法で極上のオーガニックワインを生産しています。貯蔵庫に設置されたソーラーパネルも、このワイナリーの取り組みのひとつ。美しい景色に囲まれながら、風味豊かなワインを楽しみたい方におすすめ!
ワイルドクランズ・ワイン・エステート(南アフリカ、ボトリビエ)
あまり知られていませんが、南アフリカはサステナブルなワイン造りに取り組む先駆者。特にワイルドクランズは、その美しい自然と、環境へのアプローチで有名なワイナリーです。ここでの最大の取り組みは、果実の風味豊かなワインを限られた量のみ生産すること。結果として、ワインと土壌の豊かさを維持することに成功しています。また、地域社会への貢献にも力を入れて取り組んでいます。
ワイルドグランズは、環境に配慮した農法や刺激の強い化学薬品を使用しないことで、数々の賞を受賞しています。代表的な銘柄は、シラーズとピノタージュ。滞在中は、ハイキングやマウンテンバイク、乗馬なども楽しめるので、オーガニックワインを堪能しながら自然に触れ合う、洗練されたリゾートステイを満喫することができます。
シャトー・ヴァル・ジョアニフ (フランス、プロヴァンス地方)
フランスを代表する美しいプロヴァンス地方にあるシャトー・ヴァル・ジョアニフは、100%オーガニックのブドウ畑を運営しています。年間生産量は少ないものの、化学薬品や化学肥料を一切使用せず、有機栽培のブドウ、野菜、ハーブ園から、この地方で最高の有機ワインが生産されています。代表的な銘柄は、シャトー・ヴァル・ジョアニスのグルナッシュ、シラー、ルーサンヌなど。フランスを訪れた際は、必ずチェックしておきたいワイナリーです。
エーラス・エステート(アメリカ、カリフォルニア州、セントヘレナ)
エーラス・エステートはカリフォルニア州ナパバレーにある、42エーカーのサステナブルワイナリー。この農園では、すべてにおいてサステナブルな手法が取り入れられています。100%オーガニックワインを生産しているだけでなく、鶏舎や温室、ありとあらゆる農業をサステナブルな方法で行っています。カリフォルニア州認定有機農業から認定を受けた有機農法で、厳しい基準を遵守しているこのワイナリー。エーラーズ・エステートは、オーガニックワインを思う存分堪能したい人におすすめです。
いかがでしたか?これらのワイナリーは、世界有数のオーガニックワイン生産者のほんの一部。世界のサステナブルなワイナリーを訪れて、オーガニックワインのエシカルな製造工程について学んだり、地球に優しいエシカルワインをディナーのお供に選んでみてはいかがでしょうか。
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