
エコツーリズムとは?
エコツーリズムの成り立ち
最近、世界中で環境問題への関心が高まっており、旅行もサステナブルに!という流れから、エコツーリズム の人気も世界中で高まっています。今回は、そんなエコツーリズムの歴史をご紹介します。
エコツーリズムとは?
グローバルエコツーリズムネットワークによると
「環境を保護し、地元の人々の幸福を維持し、訪問者、スタッフを含むすべての関係者の解釈と教育を通じて知識と理解を生み出す自然地域への責任ある旅行」
と定義されているエコツーリズム。
エコツーリズムは、環境・地域コミュニティ・旅行者それぞれにメリットがある旅行です。
・旅行中に環境を損なうことなく、自然の美しさに触れることができる
・お金が地元のコミュニティに還元されるよう工夫されているため、現地の人々の暮らしをサポートすることができる
・旅行者も運営している人もその土地の自然、環境、文化について学び恩恵を受けることができる
エコツーリズムの起源
ここ10年間で急速に関心が高まっているエコツーリズム。実は、エコツーリズムという言葉は40年近く前の1980年代の初めに「エキゾチックな場所を訪れる際の環境へのダメージを最小限に抑える方法」として生み出されました。その後、1990年代に気候変動や地球の限られた資源への関心が高まりより一般的に。2002年には国連が「国際エコツーリズム年」と定め、さらに人気が高まって現在に至ります。
エコツーリズムが増加する以前、一部の開発途上国では、自然環境に直接悪影響を与える密猟や焼畑農業が多く行われていました。そのような状況で、多くの国際機関が、地元の人々に環境を保護する重要性についての教育を開始。そして、今まで自然を破壊しながら生計を立てている人が多かった国々が、自然を保護し、それを見に来る外からの観光客を受け入れるエコツーリズムを推進するようになりました。主要な収入源を観光業に切り替えたため、人気あるエコツーリズムスポットに変化を遂げることになったのです。
エコツーリズムの推進に国のレベルで一早く取り組み、エコツーリズムの先進国と言われるのはこちらの国々。
コスタリカ
持続可能な観光で有名な国といえば、コスタリカ。
コスタリカ政府は1980年代からエコツーリズムを推進し始め、1990年代には世界一有名なエコツーリズムスポットになりました。
国土の25%以上を自然保護地域にしており、世界遺産にも指定されているココ島(別名ココス島)などの国立公園も有名です。
オーストラリア
オーストラリア政府はコスタリカとほぼ同時期からエコツーリズムの休暇を推進しています。
オーストラリアで最も有名な観光組織のエコツーズム・オーストラリアは、1991年に設立され、エコツーリズムを推進しています。
オーストラリア人は自分たちの暮らす土地の環境を保護することにとても熱心で、固有種も多いオーストラリアは、エコツーリズム に理想的な場所といえます。
私たち旅行者が素晴らしい体験ができるだけでなく、旅行先の土地にもメリットがあるエコツーリズム。
これからの旅行はエコツーリズムにしてみませんか?
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