サステナブルな取り組みに力を入れているアメリカのエアライン
サステナビリティ

サステナブルな取り組みに力を入れているアメリカのエアライン

環境への配慮が世界的に優先事項となっている今、航空業界は、飛行機での旅に伴う二酸化炭素排出量への対応という大きなプレッシャーに直面しています。

空の旅は現状本当の意味での持続可能性の実現が難しいところではありますが、その中でできる限りのことをしようと取り組みに力を入れているエアラインもあります。最先端の技術を駆使し、運航の効率化や排出量削減への取り組みを通じて、航空会社は今までより環境に配慮した方向へ進んでいるようです。

今回は、環境に対する懸念を共有し、二酸化炭素排出量を減らす取り組みに力を入れているアメリカの航空会社をご紹介します。

ジェットブルー航空


ジェットブルー航空は、持続可能性をミッションとして重きを置いているアメリカの航空会社。小さな変化でも違いを生むと信じている同社は、日常業務において可能な限りリデュース(削減)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)の3Rを実践しています。

ジェットブルー航空はFAAと提携し、ネクストジェン航空輸送システムを導入。このシステムで最短の直行便を見つけることでルートを最適化し、燃料使用量を削減することができるようになりました。

また、シャークレット(航空機の空気力学を改善し、排出ガスを最大4%削減することが期待される新設計の翼端装置)のような最新技術を搭載した航空機を導入。機外では電気式の地上支援機器を使用し、堆肥化を実践しています。

さらに、ジェットブルーはブルーバッド・メンタリング・プログラムを提供しており、環境にやさしい小規模ビジネス、特に飲食関連企業に対して、社会的目標から逸脱することなく航空業界で成功する方法を指導しています。ジェットブルー航空のサステナビリティへの取り組みについては、こちらをご覧ください。 

ユナイテッド航空


持続可能な航空会社の中で際立っているのが、ユナイテッド航空。ユナイテッド航空は、2050年までに100%環境に優しい航空会社になることを約束しており、ユナイテッド航空は、アメリカでカーボンオフセット・プログラムを確立した最初の航空会社のひとつ。選択したフライトの二酸化炭素排出量の見積もりを旅行者に示し、より持続可能な空の旅を実現するための研究や技術に取り組む新興企業を支援するための投資プログラムである、UAVサステナブル・フライト・ファンドに寄付する機会を提供しています。

さらに、より燃料効率の高い航空機を採用し、燃料消費量を削減するための運航改善も実施。ユナイテッド航空の環境への取り組みについて詳しくは、ユナイテッド航空の1年間の旅をご覧ください。

 

サウスウエスト航空


サウスウエスト航空は、ユニークなカーボン・オフセットの取り組みをしているアメリカの航空会社。フライトごとの二酸化炭素排出量を計算できる計算機を旅行者に提供し、アラスカのKootznoowoo森林管理プロジェクトやグアテマラ保全海岸プログラムなどと提携しています。同社のプロセスが他と異なるのは、オフセットに1ドル拠出するごとに、サウスウエスト航空も追加のオフセットに1ドル拠出するという点です。

2050年までにネット・ゼロになるという究極の目標を達成するために、さまざまな短期的・長期的目標を掲げているサウスウエスト航空。そのプロセスや価格についてはしっかりと旅行者と共有しています。詳細はこちらをご覧ください。

完全にサステナブルな飛行機に乗ることができる日が来るまで、まだもう少しかかりそうです。今度アメリカに行く際は、今回ご紹介したような環境への取り組みに力を入れているエアラインを選んでみてはいかがでしょうか。

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