
トラの保護と観光:
トラを絶滅から救おう
トラは力強さの象徴としてよく使われますが、実際は生息地の減少や密猟、気候変動により、絶滅の危機に直面しています。観光はトラの保護という点で重要な役割を果たすことができます。
野生のトラは、インド、インドネシア、マレーシア、ロシアなどさまざまな国で観察することができますが、野生のトラを発見するのは以前より難しくなっています。インドでは、バンダウガル国立公園やランタンボール国立公園などのトラ保護区が、野生のトラを目撃することができる確率が高い場所のようです。インドネシアでは、スマトラトラはブキ・バリサン・セラタン国立公園で見ることができる可能性が高く、マレーシアではタマンネガラ国立公園とベルム・テメンゴール熱帯雨林がトラの生息地で、人気があります。
観光がトラの保護に与える影響
トラは長年にわたり個体数の大幅な減少に直面しており、その主な原因は生息地の喪失です。さらに、トラの皮膚や骨、その他の体の一部を伝統医療や装飾目的に使用するための密猟も大きな脅威となっています。
世界でのトラの個体数はわずか3,900頭まで減少し、すべての亜種が絶滅の危機に瀕しています。トラの絶滅は、世界の生物多様性にとって壊滅的な損失。トラの保護活動は現在も続けられており、政府、NGO、その他の団体がトラの保護に取り組んでいます。
しかし、持続可能なエコツアーに参加することで、私たちも旅行を通じてトラの保護に重要な役割を果たすことができるんです。
トラを観察するための持続可能なエコツアーの例
サリスカ・タイガー保護区(インド)
サリスカ・タイガー保護区(インド)では、野生のトラを自然の生息地で観察できるサファリツアーを提供しています。また、トラ保護の重要性を伝え続けるため、教育・啓発プログラムも実施されているので要チェック!詳細はこちら。
サバ野生生物局のキナバタンガン野生生物保護区(マレーシア)
リバーサファリやジャングルトレッキングなど、さまざまなエコツアーが実施されており、ボルネオピグミーエレファントやマレートラを自然の生息地で観察することができます。詳細はこちら。
トラを絶滅から救うために重要な役割を果たす持続可能なエコツーリズム。私たちも旅行者として持続可能な取り組みを推進するエコツアーに参加することで、トラの絶滅を回避する取り組みを支援することができます。また、持続可能な観光のプログラムは地域社会に収入をもたらし、現地の人々がトラの生息地を保護する動機付けにもなります。
トラの絶滅危機には、政府や企業や一部のNGOだけでなく、全体的な取り組みが必要だと言われています。他の国に住んでいる私たちも、寄付やエコツアー参加などで現地の持続可能な観光プログラムを支援することで、トラとその生息地を次世代に残すことに貢献できるのです。地球の生物多様性にとって壊滅的な損失と言えるトラの絶滅、それを防ぐのは私たちの責任でもあります。現地に行くことができなくても、WWFインド、インド野生生物保護協会、セービング・タイガー、セーブ・ワイルド・タイガーズ(その他多数)など、トラの保護活動を支援する団体に参加して、トラの保護に貢献してみませんか。
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