プラスチックリサイクルの実態
環境問題

プラスチックリサイクルの実態

リサイクルボックスに投棄されるプラスチックのほとんどが、実はリサイクルされていないということを知っていますか?悲しいことに、近年プラスチックの生産量は急増しており、世界中で年間3億4,800万トン以上のプラスチックが生産されています。その半分近くが廃棄され、プラスチック汚染は深刻な問題となっています。

アメリカの政府機関、環境保護庁(EPA)によると、アメリカ国内でリサイクルされているプラスチックはたったの9%以下。世界ではプラスチック汚染の危機が叫ばれており、この問題に対する人々の意識は高まっています。残念ながら、プラスチックのリサイクルという考え方はほとんど神話であり、プラスチックが本当になくなることはないというのが、プラスチックリサイクルの真実なのです。

今回は、プラスチックリサイクルの実態と、この問題に対して何ができるかをご紹介します。

プラスチックリサイクルのプロセスとは?

プラスチックのリサイクルは通常、いくつかのステップに分かれています。

1. 回収 – プラスチックリサイクル廃棄物を適切な場所に廃棄すること。企業やレストラン、そして一般の人々が、きちんと分別するかどうかにかかっています。

2. 選別 – 機械を使って、生産される最終製品に応じて、プラスチックを分類します。

3. 洗浄 – 不純物やプラスチックからできていないものをすべて取り除くために、プラスチックはリサイクルの処理前に洗浄される必要があります。

4. リサイジング – これは、プラスチック廃棄物を細断または粒状にして小さな粒子にするプロセスです。このプロセスは、プラスチックの表面積を増やすために行われ、処理、再形成、および輸送を容易にします。

5. 分離-  プラスチックの分離と識別を行い、品質とクラスが決められます。

6. コンパウンド – 小さな粒子を砕いて溶かしプラスチックペレットにします。これを用いてさまざまなプラスチック製品を製造することができます。

アメリカのナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)によると、再生プラスチックが新しいプラスチック製品になることはなく、実際ほとんどの再生プラスチックは埋立地や海に埋もれてしまうそうです。それだけでなく、年間約1億800万トンのCO2がプラスチック生産に起因しており、これは主に抽出と精製のプロセスによるもの。つまり、プラスチックのリサイクルは、環境に対してさらに悪影響を与えているのです。

なぜプラスチックのリサイクルは効果的でないのか?

プラスチック汚染は、石油の価格に直接影響されます。石油の価格が変動すると、プラスチックの価格も変動します。原油価格が下がると、リサイクルプラスチックよりもバージンプラスチックの方が安価になります。また、多くのプラスチック製品は、加工するたびに劣化し、価値が下がっていきます。

では、その再生プラスチックはどこに行き着くのでしょうか。それは、海です。ほとんどのプラスチックは石油を原料としているため、何千年も使えるように作られています。プラスチックが海に流れ込むと、太陽光や波によって分解され、微小な粒子となり、本当の意味で生分解されることはありません。このマイクロプラスチックは、難燃剤やその他の工業用化学物質などの汚染物質を引き寄せます。これらは、周囲の水の約100万倍もの毒性を持っているのです。

このプラスチック汚染問題に立ち向かうために、あなたは何ができるでしょうか?プラスチックリサイクルの危機を救う一番の方法は、日常的に使用するプラスチックの量を減らし、プラスチックゴミゼロのライフスタイルを実践すること!具体的には、水筒を活用してプラスチックボトルの飲み物を買うことをやめたり、レジ袋ではなくエコバックの利用、持ち帰り用容器やカップ、ストローを使用せず、再利用可能なものを利用することです。

明日にでもできることがたくさんありますね。少しずつでも実践してみてはいかがでしょうか。

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