
アマゾンの熱帯雨林で
サステナブルに旅しよう!
近年、気候変動による様々な影響が懸念されるアマゾンの熱帯雨林。しかし、持続可能なエコツーリズムに関する取り組みが増えてきたことにより、アマゾンの熱帯雨林の素晴らしい環境が取り戻され始めています。
エコツーリズムでは、その土地を訪れた時の状態のまま維持し、現地のガイドがその場所で起きている問題を説明し、旅行者が学びの体験をすることで持続可能な旅を実現します。
アマゾンの熱帯雨林は世界でも有数のサステナブルでワクワクするような旅ができる場所。あなたもアマゾンの熱帯雨林を訪れたなら、その素晴らしい自然を傷つけないためにもエコツアーに参加してみましょう。
アマゾンの持続可能な旅に関する政府の取り組み
アマゾンの熱帯雨林が広がる国々では、各国が様々な取り組みを行なっています。例えばベネズエラでは、政府と企業で構成されたエコ・アリアンザ(Eco Alianza)という団体が、エコツーリズムを促進するための活動を行なっています。ベネズエラのエコツーリズムでは、旅行者に先住民の文化や自然環境について紹介することで、地元の人々の雇用を生み出しているのです。
またブラジルでは、観光省がブラゾア・サステナビリティ・アワードという制度を導入。アマゾンの熱帯雨林でのエコツーリズムに力を入れている旅行代理店や宿泊施設を取り上げています。世界経済フォーラムによると、ブラジルはネイチャーツーリズム世界ランキングで一位に輝いており、現在も持続可能な旅への取り組みを継続的に行なっています。
ブラジルにおける持続可能な旅
アマゾンの熱帯雨林の半分以上を占めるブラジル国内では、その土地を守るために様々な法律が定められています。サペザルという地区では、土地を所有する場合、その土地の35%以上の部分は元からある植生などをそのまま守ることが義務付けられており、土地の保護により一層力が入れられているアマゾンバイオームと呼ばれる場所では、80%の土地をそのまま維持することが求められています。
ほとんど知られていませんが、ブラジルは人里離れた場所で暮らす先住民族が多く存在する、世界でも珍しい場所。そのためブラジルでは、国立先住民保護財団であるフナイ(FUNAI)が、ブラジルの先住民族を監視・保護し、アマゾン熱帯雨林のツアーによって、ブラジルの先住民族の中に病気などが持ち込まれることを防いでいます。こういった取り組みは、アマゾンの熱帯雨林に暮らす先住民族を保護し、その土地を傷つけない、持続可能な旅の実現に貢献しています。
ブラジルを訪れる際には、アマゾンの熱帯雨林に加えて、フナイが運営する先住民族の博物館へも訪れてみましょう。
アマゾンの熱帯雨林で体験できるエコツアー
アマゾンの熱帯雨林はとても広大な地域に広がっているため、まずはじめにどの地域を訪れるか決めなければなりません。ペルーのイキトスやボリビアのマディディ、そして多くの旅行者はブラジルのマナウスへ最初に訪れます。
そして、アマゾンの熱帯雨林のツアーを決める時に重要なのが、環境に配慮した旅行を選ぶこと。この地域のエコツアーでは、現地のツアーガイドの説明を聞いて、熱帯雨林で暮らす現地の人々が直面している問題について学ぶことができます。
アマゾンの熱帯雨林で楽しむことができるアクティビティの一つが、トレッキング。熱帯雨林をトレッキングしながら、アマゾンの生態系や病気の治療に使われる薬草について深く学ぶことができます。また、ボートでアマゾンの熱帯雨林を探検するツアーでは、アマゾンの川で暮らす生き物を見ることもできます。
そして、ウアカリロッジなど、環境に配慮した持続可能な取り組みを行なっている現地の人々へ通常よりも高い賃金を支払っている宿泊施設も。このように、持続可能性に配慮している宿泊先を利用できるツアーかどうかも確認してみましょう。
アマゾンの熱帯雨林での旅行を計画する時には、利用するツアー会社が自然や現地コミュニティへの利益貢献に配慮した持続可能な旅の実現にどれだけ真剣に取り組んでいるか事前にインターネットなどで調べることをおすすめします。
現地のガイドを雇っている、環境に配慮した宿泊施設を利用している、現地のコミュニティが関わる取り組みを行なっている、現地の食堂の利用など現地に直接利益が出るような旅を意識的に作っている、など現地の経済にしっかりと貢献しているツアー会社を利用することが重要です。
その土地の自然や人々を大切に扱い、訪れた時のままの状態で維持するサステナブルな旅行で、アマゾンの熱帯雨林で心に残る旅をしてみませんか。
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