
今後注目の持続可能な旅先!?
サウジアラビア
エキゾチックでどこか神秘的な旅行先であるサウジアラビア。しかし、今まではサステナブルな旅行先としては考えられていませんでした。観光という面では閉鎖的であることから、サウジアラビアへの旅行を避ける旅行者も多いようですが、文化遺産が豊富な国でもあります。
国連世界観光機関事務総長特別顧問のアニタ・メンディラッタ氏は、持続可能な観光を推進する最近のサウジアラビアの取り組みには、目を見張るものがあると言っています。
自然との共存を目指すサステナブルな取り組みに力を入れるサウジアラビア。これから旅先としても注目が集まりそうです。
なぜサウジアラビア?
サウジアラビアでは、持続可能な旅行ができるようにするため国をあげてエコツーリズムの取り組みを行っています。そして、2030年までに旅行者数を年間1億人に増やすという目標を掲げ、持続可能な旅行を実現していくために大きなプロジェクトに取り組み始めています。
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ザ・レッドシー・プロジェクト
2017年からサウジアラビアの西にある紅海の90の島々からなる群島によって行われている、ザ・レッドシー・プロジェクト。紅海沿岸の生態系を保護しながら、手つかずの島々に旅行者を呼び込むことを目的としています。また、このプロジェクトでは現地住民約7万人の雇用を創出、100%再生可能エネルギーの利用を追求するだけでなく、100%カーボンニュートラル、廃棄物ゼロの埋立地、使い捨てプラスチックの禁止など、持続可能な取り組みも計画されています。
紅海プロジェクトは、サウジアラビアでのサステナブルな観光の最前線なのです。ダイビングスポットとしても人気の紅海で、ダイビングをしたい方は持続可能な紅海の絶景ダイビングの記事もご覧ください。
グリーン・リヤド
グリーン・リヤドの目標は、市内の緑地を約1.7平方マイルから28平方マイルに拡大すること。これにより、気温を下げ、空気の質を向上させ、住民とサウジアラビアを訪れる人々の健康的なライフスタイルを促進することが期待されています。
グリーン・リヤドでは首都サウジアラビア全土に750万本の木を植える取り組みも行っており、さらにこの緑地には、水の無駄を減らすために設計された新しい灌漑システムによってリサイクルされた水が供給される予定です。
NEOMプロジェクト
NEOMとはアラビア語から英語に直訳すると「新しい未来」という意味で、サウジアラビア観光の目標にもなっています。タブーク地域に特化し、スマートタウン、スマートシティ、観光エンターテイメントスポットを設立するNEOMプロジェクト。NEOMは、より持続可能な水利用を支援するソーラー技術の開拓など、都市の持続可能性について新しいモデルを導入するという高い目標を掲げています。
また、世界最大規模のグリーン水素プロジェクトも予定。この水素プロジェクトの最終目標は、年間300万トンのCO2排出を削減することです。
サウジアラビアの旅で気をつけたいこと
サウジアラビアの持続可能な取り組みは見逃せませんが、過去に観光を許さなかった国であることを忘れてはいけません。持続可能な旅行者として、責任をもってこの国の厳しい文化の違いに敬意を払う必要があります。サウジアラビアは宗教色が濃く、非常に保守的な国なので、訪問中は特に服装に気をつけるようにしましょう。
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他の国々の環境や現地に配慮したサステナブルな旅行については、世界一サステナブルな旅行先!?スウェーデンに行こう!、ニュージーランドのエコツーリズム、ハワイのエコツーリズムをご覧ください。
サウジアラビアはこれから注目の環境に配慮したデスティネーションになりそうですね。かつては旅行者が立ち入ることのできなかった国、サウジアラビアがどのような変化を遂げるのか、そしてどのような取り組みが展開されていくのか、引き続きチェックしていきましょう!
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