世界のサステナブルなテーマパーク
サステナビリティ

世界のサステナブルなテーマパーク

気候変動の影響に対する懸念は世界中で高まっており、その波はテーマパークにも及んでいます。世界中のさまざまなテーマパークが、リサイクルや再利用、より持続可能な資源を利用した自家発電などの取り組みを含む環境に配慮した取り組みを始めています。

というわけで今回は、持続可能な取り組みに力を入れている世界のテーマパークをご紹介します。

チボリ公園(デンマーク、コペンハーゲン)


1843年に設立されたチボリ公園は、歴史ある遊園地。そして、世界有数の環境にやさしい遊園地でもあります。デンマークのコペンハーゲンにあるこのディズニーランド風の昔ながらの遊園地は、何十年もの間、ゲストを魅了し楽しませながらサステナブルな取り組みを行ってきました。

チボリ公園の環境にやさしい取り組みとはどんなものなのかというと、例えばバイオ燃料で走るトラムがあります。また、このテーマパークには革新的なデポジット制のリサイクル・プログラムがあり、年間約120万個のプラスチック・カップが埋め立てられるのを防いでいます。チボリ公園では使い捨ての飲料容器から出るゴミの量を減らしており、すべての売店で、飲み物を再利用可能なカップで提供しています。カップのデポジットとして飲料の価格に5デンマーククローネ(約0.72米ドル)が加算され、このデポジットは、チボリ公園のカップ再利用払い戻しポイントで払い戻されます。

さらに、環境に配慮した清掃用品の使用や、化学物質を最小限に抑えた造園用品の使用も行っているチボリ公園。園内の飲食店でも地元の旬の食材やベジタリアン食材の使用に力を入れています。 

最近では、まもなく設置される洋上風力タービンで園内の電力を完全に賄いたいと発表しています。

ディズニーテーマパーク
オーランド(アメリカ、フロリダ州)、アナハイム(アメリカ、カリフォルニア州)、パリ(フランス) 


世界のディズニーのテーマパークは、持続可能でありながら世界トップクラスの遊園地であるため、地球にやさしい取り組みを行っています。現在では水とエネルギーの保全、温室効果ガスの排出削減、廃棄物の削減、生態系の保全に力を入れているとのこと。興味深いことに、ディズニーはチボリ公園に倣い、風力発電の可能性を検討しているようです。

ディズニーは、電気トラムを使用することでエネルギー消費を削減しており、さらに持続可能な太陽エネルギーの利用にも力を入れています。例えば、エプコットのスペイン地区にあるポートアベンチュラ・ワールドは、完全にカーボンニュートラル。また、ユニバーサルのボルケーノ・ベイでは、本物の火山岩を使用し、水の使用量を削減しています。世界有数のアミューズメントパークであるディズニーは、敷地内で新鮮な農産物を栽培することで、食料廃棄をなくす試みも行っています。

シックス・フラッグス(アメリカ & カナダ)


シックス・フラッグスは20カ所あるテーマパークで、エネルギー削減のためのさまざまな対策を行っています。シックス・フラッグスは、地球上で最もスリリングで最高のテーマパークを目指しており、地球を守るために自らの役割を果たす責任を感じているとのこと。環境への影響を減らすために積極的に取り組んでいるテーマパークの1つです。

シックス・フラッグスでは、4つのテーマパークのすべての列車と車両の動力源として、厨房から廃棄される植物油を使用。ニューヨークにある同社のグレート・エスケープ・ロッジ&インドア・ウォーター・パークは、植物由来のメモリーフォームと竹布のカバーでできた450枚のマットレスを利用しています。

それだけではありません。シックス・フラッグス・グレート・アドベンチャーとシックス・フラッグス・ディスカバリー・キングダムの2つのパークでは、ソーラーパネルで電力を供給しています。

遊園地を選ぶ際も、積極的にサステナブルな取り組みを行っているテーマパークを選んでみてはいかがでしょうか。

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