
太陽エネルギーを利用している
リゾートに泊まってみよう!
日本でも増えてきた太陽光発電。しかし、旅行業界でも太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーが注目されていることはあまり知られていないかもしれません。ホテルやリゾートは、世界中の旅行者に快適な滞在を提供するために、膨大なエネルギーを使っています。そこで注目なのが再生可能エネルギーを活用した宿泊施設。太陽エネルギーを利用したホテルやリゾートに滞在することで、環境にやさしくサステナブルな旅をすることができます。
ところで、再生可能エネルギーとは何でしょうか。再生可能なエネルギーとは自然に補充されるものから集められたエネルギーのこと。太陽光や風力、雨水や潮流、波力、地熱など、再生可能なエネルギー源から得られるものがこれにあたります。
観光は世界最大の経済産業の一つであり、最大のエネルギー消費産業の一つでもあります。観光産業が再生可能エネルギーを利用しないのであれば、今後数年間でビジネスや産業、世界に深刻な影響を及ぼすかもしれません。
観光産業がより多くの再生可能エネルギーを利用するには、太陽光発電が大きな役割を担っています。太陽光発電とは、半導体の材料を用いて光を電気に変換すること。一般的な太陽光発電システムでは、多数の太陽電池からなるソーラーパネルが使用され、電力を発生させます。
太陽光発電は、設置しても公害を発生させず温室効果ガスも排出しません。そして、太陽電池は直射日光を必要とせず、昼間の光だけで動作し、曇りの日でも発電することができます。
持続可能な旅をしたいと考えているなら、太陽光発電を使用しているホテルやリゾートに滞在してみましょう!
太陽光発電を導入している世界のリゾート
クダドゥ・モルディブ (モルディブ)
2018年にモルディブにオープンしたクダドゥ・モルディブ・プライベート・アイランド・リゾート は、再生可能な太陽光エネルギーで完全発電する水上バンガローに滞在できるリゾート。自然環境に配慮し、屋根に設置された太陽光発電システムの容量は320キロワットピーク(kWp)で、リゾート全体の電力をまかなえるほどのパワーを備えています。なんとこの太陽光発電システムは5年間使用すれば、その費用を回収することができるそう。その他にも、パネルとパネルの間に隙間を設けて日中の光を取り入れたり、キャノピーの張り出しを大きくして日陰をつくったりと、サステナブルな設計で電力使用量を最小限に抑える工夫をしています。
ワイアヌヘア・エコ・リゾート(ハワイ)
ハワイ島にあるワイアヌヘア・エコ・リゾートは、太平洋と周囲の丘陵の素晴らしい眺望を楽しめる、ロマンチックでリーズナブルなホテル。太陽光発電システムで必要な電力をまかない、水源はロッジから供給されます。ロッジは公共システムに依存しない100%オフグリッド。堆肥で育てられた庭で有機栽培された野菜を使用しています。また、スパやバスルームには地元産の素材を使用し、可能な限り持続可能性を追求しています。
カンピ・ヤ・カンジ(ケニア)
ケニア南部のチュールヒルズにある受賞歴のあるブティック・エコロッジ、カンピ・ヤ・カンジは、電力に太陽光発電パネル(PV)や温水、ソーラーボイラーを使用し、二酸化炭素排出量を最小限に抑えるために、再生可能エネルギーのみを使用しています。このロッジは、ワールド・レガシー・アワード、ワールド・セイバー・アワード、エコツーリズム・アワードなど、多くのサステナブルな賞を受賞しています。エネルギー消費量は毎月計測され、全客室に設置されたサブメーターで監視されているという徹底ぶり。カンピ・ヤ・カンジでは、二酸化炭素排出量ゼロを達成しています。
地球にやさしい旅行をしたいなら、太陽エネルギーを活用したリゾートやホテルに滞在するのがおすすめ。環境に配慮したホテルに滞在することで、自分が出している二酸化炭素排出量を相殺することができます。さらに友達や家族におすすめすることで、大きな変化をもたらすことができますよ!
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