
サステナブルな旅を通じて
ウミガメの保護に貢献してみよう!
ウミガメは世界中に生息しています。気候や水温の違いにより、場所によって種類はさまざま。しかし、すべてのウミガメに共通しているのは、気候変動によってウミガメが危機にさらされていることです。そんな危機にさらされているウミガメを守ろうと、世界中で保護活動が行われています。
汚染された海に直面するウミガメたち
汚染された海や温暖化した海の危険と向き合うことを余儀なくされているウミガメ。海面上昇や暴風雨によってウミガメの生息地が破壊されているだけでなく、温暖化した海は生態系に変化をもたらしています。このような変化によって、ウミガメは、通常なら接触することのない新たな捕食者と接触することになります。
そして、私たち人類が直接の原因となっているのがプラスチックや原油流出などによる海の汚染。ウミガメが汚染された海域でゴミを食べてしまい、詰まらせて死んでしまうことも多々起こっています。
また、ウミガメの産卵や子育ても難しくなっています。気温の上昇により孵化期間が短くなり、特にオスは早死にする可能性が高くなっています。
このように、ウミガメにはさまざまな危機が同時に訪れており、絶滅の危機が叫ばれているのです。
ウミガメの保護については、こちらのウミガメ保護のボランティアとエコツアーの記事もご覧ください。
ウミガメのための持続可能な観光の取り組み
そんな中、世界で取り組まれているサステナブル・ツーリズム(持続可能な観光)を通じたウミガメの保護活動をご紹介します。旅人として私たちも貢献できるので、機会があればぜひ現地に行ってみましょう!
ラ・トルトゥーガ・フェリス
ラ・トルトゥーガ・フェリスは、コスタリカに拠点を置く、ウミガメの保護に取り組む非営利団体。ラ・トルトゥーガ・フェリスは、コスタリカの首都サンホセから車で4時間、パクアレ川がカリブ海に合流する地点から約1km離れた、孤立したビーチにあります。
私たち旅行者は、コスタリカの美しいビーチを訪れながら、ウミガメ保護のボランティア活動に参加することができます。ボランティア活動は、保護施設でのウミガメの世話や、夜間のウミガメのパトロールなど。ラ・トルトゥーガ・フェリスは、収益の一部を地元の人々に寄付しており、お金のためにカメの卵を密猟する必要性をなくすことを目指しています。
シータートルツアー
シータートル (See Turtle)は、ツアーの収益を100%ウミガメの保護に寄付している非営利のツアー会社。2008年の設立以来、ツアーと寄付金でウミガメ保護のために100万ドル以上を集めています。コスタリカ、ベリーズ、パナマ、ガラパゴスへの旅行を提供しているこの団体。シータートルツアーでは、ウミガメの計測や卵の移動など、ウミガメの保護活動にダイレクトに参加することができます。
私たち旅人がウミガメを守るためにできること
ウミガメの保護のために、私たちができる簡単な行動をいくつかご紹介します。
1. 海洋生物を保護するエコツアー会社を選ぶ
ウミガメの生息地の海や自然を楽しみながら、上記で紹介したようなウミガメを保護するプログラムがあるエコツアー会社でツアーを予約しましょう。ウミガメだけでなく、地域の海洋保全などにツアー費用の一部を寄付してたり、清掃活動をしているツアー会社なども探してみましょう。
2. プラスチックの使用を控える
ストローのような使い捨てのプラスチックの使用を減らしましょう。ストローはウミガメの天敵!ストローだけでなく、プラスチックの使用量を減らせば減らすほど、ウミガメのためになります。
3. ウミガメに触らない
ウミガメはかわいくて無害ですが、触るのは絶対にダメ。病気や余計なストレスを与え、自然のリズムを乱すことになります。また、カメに近づいて写真を撮ることも、カメにとって不必要なストレスとなります。距離を保って観察しましょう。
4. 旅行先でウミガメ保護ボランティアに参加する
旅行先でウミガメ保護団体のボランティア活動に参加し、ウミガメの保護に貢献しましょう。また、その団体に寄付をすることで、間接的にウミガメの保護に貢献するのも一つの方法です。
5. 海岸の清掃活動に参加する
海岸の清掃活動は、世界中で行われています。近くの海岸で行われているかチェックして、参加してみましょう。清掃活動に参加することで、自分の海岸での行動が変わるかもしれません。
ウミガメを守ろう
温暖化した気候と汚染された海によって、ウミガメは危険にさらされています。遠い世界で起こっていることのように感じますが、私たち一人一人ができることもありそうですね。旅先の美しさを堪能しながら、生態系の維持とウミガメの保護に貢献することができる、ウミガメ保護団体の現地ツアー。是非参加してみてはいかがでしょうか。
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