
紅海の絶景ダイビング!
現地の環境への取り組み
紅海は、アジアとアフリカの大陸を隔てるインド洋沿岸の大きな海水の入り江。紅海は世界で最も暖かく、最も塩分の高い海水であるため、多様な生態系が存在するユニークな環境となっています。そのため、世界でも有数のスキューバダイビングスポットとして知られ、多くの人々が紅海を訪れるようになりました。
しかし、紅海を訪れる人が増えたことで、無視できない環境問題が発生しています。紅海の海域に息づく生態系に影響が出ているのです。
今回は、観光がもたらす紅海への影響と、持続可能で責任ある旅行をするために私たちができることについて考えてみたいと思います。
観光による負の影響
紅海でのダイビングの増加は、自然の生態系に深刻な影響を及ぼしています。1950年代、紅海には年間約0.1百万人が旅行していました。パンデミック以前は、その数は1,500万人以上にも達していた。
これらの旅行者の多くは紅海のリゾートに滞在し、海底の素晴らしい生態系を探検する。しかし、紅海のサンゴ礁やその他の海洋生物の保護は、非常におろそかにされてきました。
無責任な観光は、大量の汚染、サンゴ礁やその他の生息地の喪失、海洋生物の撹乱などを引き起こしています。十分な保護がなければ、紅海はマスツーリズムの負の影響を受けやすくなってしまうのです。
持続可能性への取り組み:レッドシー・プロジェクト
レッドシー・プロジェクトは、世界最大級の政府系ファンドであるサウジアラビアの公共投資ファンドが保有する、紅海開発会社が主導する持続可能な開発プロジェクト。
紅海開発会社は、紅海の美しい自然を旅行者に提供すると同時に、自然の生態系を保護する、持続可能な観光の取り組みを行っています。現在、史上最大の海洋空間計画シミュレーションに基づき、紅海にラグジュアリーな旅行地を建設中です。このプロジェクトは、2021年に英国規格協会より環境規格ISO賞を受賞しています。
紅海のエコツアー
紅海でサステナブルなダイビングをするなら、エコツアーに参加してみましょう。サステナブルな取り組みをしている紅海のエコツアー会社ははこちら!
レッドシー・ダイビング・サファリ
レッドシー・ダイビング・サファリは、紅海でのダイビングとサファリ体験ツアーを提供するエコツアー会社。エジプトでも有数のサステナブルな企業で、サンゴ礁の保護に取り組む国連の支援するNGO「グリーンフィンズ・イニシアチブ」のメンバーでもあります。
持続可能な観光を実践するほか、レッドシー・ダイビング・サファリは清掃活動、エコダイビング・ワークショップの開催、廃棄物とリサイクルへの取り組み、宿泊施設での70%ソーラーエネルギーの使用など実践しています。
キャメル・ダイブ
キャメル・ダイブは、エジプトのシャルムエルシェイクにある紅海のダイビング会社。ダイビングをしながら脆弱な海洋生態系を保護することを主要な使命としています。
2010年から2015年までPADIのグリーンスター賞を受賞している上、グリーンフィンズ・イニシアチブのメンバーでもあるキャメル・ダイブ。紅海のサンゴ礁を保護し、絶滅危惧種を監視するために定期的に寄付を行っています。またキャメル・ダイブのエコツアーでは、毎年、海洋生物学者がダイビングボートに同乗し、ダイビングやシュノーケリングをしながら環境を保護する最善の方法について旅行者に伝えています。
キャメル・ダイブは、ダイビング中に滞在できるサステナブルなエコホテルも運営しており、ソーラーパネルやプラスチックを一切使用しないなどの取り組みを行っています。
サステナブルなアクティビティとしてのダイビングについてはこちら。
エコダイビングについてはこちらの記事もご覧ください。
紅海の美しい海を守ろう!
環境に配慮した旅行会社で予約して、紅海でもサステナブルな旅をしましょう。サステナブル認証を取得しているツアー会社で、紅海の多様な生態系を保護する活動に繋がるエコツアーに参加して、美しい紅海でのダイビングを楽しみましょう!
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