世界のサステナブルな航空会社
サステナビリティ

世界のサステナブルな航空会社

世界の航空会社は、足元の広さや機内のエンターテイメント、機内食や快適さなど、さまざまなポイントによって評価されています。環境への配慮がビジネスで重要視されている今、環境汚染への影響が非常に大きいことからフライトシェイム(飛び恥)といった意見もある中で、どの航空会社が持続可能な取り組みに本気で力を入れているかを旅行者が真剣に評価する時がきています。

というわけで、今回はサステナブルな取り組みに力を入れている世界の航空会社を見ていきたいと思います。

エティハド航空

アブダビ最大の航空会社で、2022年末までに使い捨てのプラスチックを80%削減することを目指しているエティハド航空。プラスチック廃棄物の削減だけでなく、機内ではほぼ完全にペーパーレスを実現しており、世界でもトップクラスのサステナブルなエアラインとなっています。それだけでなく、機内食の調理に使われた油を、空港での地上移動のための動力源としてリサイクルしているのです。


KLMオランダ航空

KLMオランダ航空は「Fly Responsibly(責任を持って飛ぼう)」キャンペーンを積極的に展開し、水と二酸化炭素を混ぜた合成ケロシンと呼ばれる再生可能なエネルギー源を使用することで地球温暖化の危機に取り組んでいます。石油に代わる航空燃料として使用されている合成ケロシン。この持続可能な再生可能エネルギーを使用し続け、オランダでトップクラスの環境に優しい航空会社であり続けることを目指しています。

キャセイパシフィック航空 

香港を拠点とするキャセイパシフィック航空。キャセイパシフィック航空を利用する旅行者は、フライトで使用された二酸化炭素排出量に相当する金額を支払い、カーボンオフセットをすることができます。フライト前やフライト中に商品を購入すると、その代金はCO2を削減し、航空会社にとってより持続可能で再生可能なエネルギーを生み出す環境プロジェクトに送られる仕組み。購入できるのは、フライトの費用ではなく、フライトの特典や商品など。「フライ・グリーナー」プログラムは、15年前のプロジェクト開始以来、16万トン以上のCO2を削減しています。

ヴァージンアトランティック航空

ヴァージンアトランティック航空の目標は、2050年までに炭素排出量ゼロを達成すること。環境保護を行う際は、説明責任を果たすという強いポリシーを持っています。2018年には、世界トップの航空会社の中で、持続可能な航空燃料(SAF)のみを使用して商業飛行を行う最初のブランドとなった、ヴァージンアトランティック航空。動物の脂肪や使用済み食用油など、再生可能な廃棄物から作られるSAFを利用し、航空会社が使用するSAFを作成する英国初の燃料工場の開設を計画しています。


ジェットブルー

Greenopiaにアメリカで特に環境に優しい航空会社としての取り組みが評価され、「エアライン・オブ・ザ・イヤー」を授与されたジェットブルー。古い航空機をより持続可能な航空機にリニューアルしていることでも知られています。これらのサステナブルな飛行機を導入したことで、2020年以降、炭素排出量を全て相殺することに成功しました。また、持続可能で健康的なオプションを持つ、責任ある食品ブランドに焦点を当てた指導プログラム、「BlueBud」航空会社プログラムを推進しています。

飛行機は長距離の移動に便利な交通手段ですが、環境に優しい乗り物とは言えません。しかし、世界のトップクラスの航空会社の多くは、環境に配慮しより持続可能な航空会社になるための取り組みを行っています。旅行者が快適で安心な旅を楽しみながら、できる限り環境への影響を減らせるように、航空会社として何ができるのか、挑戦を続けるエアライン。これから長距離の旅行をする際は、サステナブルな取り組みに力を入れているエアラインを選んでみませんか?

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