一度体験すると夢中になること間違いなし!世界の巡礼路を旅しよう
文化体験

一度体験すると
夢中になること間違いなし!
世界の巡礼路を旅しよう

宗教的な聖地を参詣する巡礼(巡礼路)。巡礼路は数千年前から存在するものもあり、地域にとって歴史的・宗教的に重要な意味を持っています。巡礼に参加するために必要なものは、巡礼についての学びの姿勢のみ。信仰を気にする必要は全くありません。旅に巡礼を取り入れることで、素敵な景色や興味深い歴史的な建造物を見ながら、現地の文化や歴史、宗教について学ぶことができます。

今回は、世界の素敵な巡礼コースをご紹介します。

紀伊山地の霊場と参詣道(日本)

紀伊半島には、神道と仏教の宗教的な場所を結ぶ巡礼路があります。1000年以上も前から天皇や巡礼者が、この巡礼路を訪れており、巡礼路には、弘法大師の御廟がある「高野山 奥の院」など、ユネスコの世界遺産に登録されている神社があります。

巡礼路にはいくつかのルートがあり、2日から4日かけて歩いてまわることができるため、連休など短い休暇でも訪れることができます。

人気の観光地でもあるこの巡礼路。紀伊半島の農村地域の経済を支える役割も果たしています。紀伊山地の霊場と参詣道へは、大阪などの主要空港から田辺まで飛行機で行き、そこからバスで田辺まで行くのがおすすめ!巡礼路のスタート地点まで行くことができます。

ラリベラ(エチオピア)

エチオピア北部に位置するラリベラ。エチオピア正教徒には、とても大切な場所であり、巡礼を体験したい人にとっても、魅力的な場所。12世紀に建てられたラリベラの教会には、毎年1月のエチオピアのクリスマス「ゲンナ」に数千人の巡礼者が訪れます。この時期は、普段静かなラリベラも、巡礼者やロバが通りを埋め尽くす賑やかな街へと一変します。

ラリベラへの巡礼は、エチオピア人にとって一生に一度の経験であり、夜にはたくさんのダンスや歌が披露されます。決まった巡礼路のルートは無いですが、巡礼者は、ゲンナの日にちょうど到着するように各地からやってきます。エチオピアに住んでいない人でも、ラリベラに到着さえすれば巡礼に参加することができます。

エリオピアに飛行機で訪れる場合は、アディスアベバ空港を利用するのがベスト。ユネスコの世界遺産であるラリベラの岩窟教会群では、サステナブルな観光を支援するプロジェクトも行われています。

カミノ・デ・ファティマ(ポルトガル)

小さな町を巡ることが好きな方には、ポルトガルのサンタレム地区にあるカミノ・デ・ファティマ巡礼がおすすめ。ファティマの町は、1917年に聖母マリアが現れたと言われている場所で、カトリック教会は「信じるに値する」出来事と認めています。そして、ファティマの小さな礼拝堂から、ファティマ聖母マリアの聖域と呼ばれる神社群にも発展していきました。

リスボンから全長約150kmの整備された道「ポルトガルウェイ」。毎年、何千人もの巡礼者が、ポルトガルウェイにある青い矢印のサインを辿って巡礼をします。

ファティマへ向かう道中では、巡礼者のために作られた素敵なホテルに宿泊することができます。

カミノ・デ・ファティマに向かう間には小さな町がいくつかあり、巡礼者が町を訪れることから、地域経済の支援にも繋がっています。

地域の昔からの信仰や文化、歴史を、自分の足で踏みしめながら、じっくり感じることができる巡礼。

一度体験しに行ってみてはいかがでしょうか。

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