プラスチックだらけの海を何とかしたい!海をきれいにする技術とその取り組み
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プラスチックだらけの海を
何とかしたい!
海をきれいにする技術とその取り組み

美しいビーチは、いつの時代も多くの人に愛される人気の旅先。日常を抜け出して、海辺でリラックスするのは最高ですよね。しかし、旅行は海の汚染に大きく影響を与えていることも事実。なんと毎年約800万トンのプラスチックが海岸から海に流れ込んでいるのです。多くの人がビーチに、飲み終わったペットボトルや食べ物を入れていたビニール袋などを放置していくから。広大な海がプラスチックのゴミ捨て場と化しています。

そして、世界にはこの汚染に立ち向かおうとしている人たちがいます。この非常に規模の大きい世界的問題を解決するために、海洋浄化の技術を開発したり、壮大なプロジェクトを始動させたのです。

今回は、海洋浄化の素晴らしい技術やプロジェクトをご紹介します。


オーシャン・クリーンアップ・プロジェクト

オランダの科学者チームは、廃棄された漁網からマイクロプラスチックまで、海からゴミを回収する画期的な浮遊装置を作りました。この浮遊装置は、2013年からNPO法人オーシャン・クリーンアップ・プロジェクトがきれいな海を目指すため取り組んでいるものです。 

海中に3メートル降下する大型スクリーンを採用し、長さは約62マイルにもなるこの装置。海洋生態系に害を与えることなく、プラスチックなどのゴミを回収することができます。

この装置は、北太平洋にあるフランスの約3倍の大きさの巨大なゴミの塊「太平洋ゴミベルト」の清掃に役立てるために考案されたもの。太平洋のゴミは海流によって集積していることがわかっており、以前は清掃することが不可能でした。科学者たちは、この装置によって、長年にわたって太平洋ゴミベルトに集まっているゴミの半分以上を最終的にきれいにすることができると考えています。

スズキのクリーン・オーシャン・プロジェクト

世界的なモーターブランドであるスズキは、「クリーン・オーシャン・プロジェクト」キャンペーンを実施しています。

その中でも力を入れて取り組んでいるのが、マイクロプラスチック回収装置の製作。ボートのモーターに取り付け、エンジンの走行時に海水を利用するものです。この装置はエンジンのパイプに海水を送り込む際に海水をろ過し、マイクロプラスチックを回収する仕組みも備えています。

この技術は、エンジンを冷やすという機能と、きれいな海を目指すという目的を兼ね備えています。ボートを走らせるだけで、水中のマイクロプラスチックを回収することができるのです。

今後も海洋浄化装置の開発を続けていくというスズキ。この装置はまだ市販されていませんが、2022年中の導入を検討しているようです。将来的にはボートの標準装備となり、個人・団体を問わず購入できるようにしたいとのこと。この装置を世界中の船が使用すれば、世界中でマイクロプラスチック回収装置が使用されることになり、常に海からマイクロプラスチックを回収することができるようになりますね。

クリア・ブルー・シー

海の浄化に取り組む非営利団体クリア・ブルー・シーのチームは、FRED(漂流物除去ロボット)を海に導入しました。太陽光発電で動くFREDは、海を漂いながら海洋ゴミを収集します。満杯になったFREDは陸に戻り、回収したプラスチックは空にしてリサイクルされます。

FREDは、海洋生物にとっても安全に作られています。FREDは音響ピンガーという音で、近くにいる海の生物に近づいていることを知らせています。これにより、すべての海洋生物はFREDに近づかないようになります。

クリア・ブルー・シーは、2024年までに100台の半自動運転型FREDのフリートを海に浮かべることを目標に、プロジェクトに取り組み続けています。

海をきれいに保とう

海の浄化に貢献する革新的なテクノロジー、頼もしいですね!こういったプロジェクトは応援していきたいですが、例え素晴らしい技術が発明されたとしても、原因となっていることを改善しなければ根本的な問題解決にはなりません。私たちは私たちができることをやり続けましょう。ビーチや海に出かけた際は後片付けをし、海岸にゴミを残さないようにすること。当たり前のように聞こえますが、しっかり意識して片付けするようにしましょう。

海は、地球の自然生態系の重要な一部分。私たちは、地球のためにも私たち人間のためにも海をきれいに保たなければならないのです。

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