
大自然のライブ配信でバーチャルツアー
海外旅行に行きたい!でも行けない!というフラストレーションは日に日に大きくなっていきますね。そんな時はどうしたら良いか・・・バーチャルで行くしかない!
2020年は想像もしていなかった生活になりました。まさかこんなに行動が制限される日が来るなんて思いもしませんでしたよね。特に旅行は影響が直撃しました。いつまた気兼ねなく長距離の旅行ができる日がやってくるかは分かりませんが、世界の素晴らしい光景を見たいという欲求は自然に沸き出てくるものです。
今、その欲求をどうにか満たしてくれるもの、それが自然の中に設置されたカメラによるライブ配信とバーチャルツアー。インターネットを通じてバーチャル体験をすることができます。ライブ配信のカメラは、世界中に設置されており、日本に居ながらにして旅の気分を味わうことができます。
自然のライブ配信といっても何を見たいかによって異なり、選ぶことができます。バーチャルサファリやツアーなどテーマ性のあるものもあれば、定点カメラである特定のものや場所を写しているものもあります。大抵の場合、常時稼働している24時間年中無休のカメラなので、何時でも見ることができます。以前自分が旅した場所でも、ライブ配信を利用して、なかなか見ることのできない深夜や早朝の姿を見てみるのも面白いかもしれません。
大自然のライブストリーミング
Exploreネットワークなどのオンラインネットワークでは、24時間年中無休のさまざまなネイチャーカム(自然の中のカメラ)の映像を見ることができます。ページの上部に注目のライブネイチャーウェブカメラがあるので、参考にしてみるのも良いでしょう。これらの自然のカメラは世界中で撮影されているもので、鳥の研究センターから象の保護区、そしてカナダから生中継のオーロラ鑑賞、ミツバチの巣箱だって生中継で視聴することができます。Exploreのライブ配信映像は、有名な旅行サイトであるロンリープラネット他様々なサイトでも共有されています。
Wildlife Trusts(ワイルドライフ トラスト)は、さまざまな鳥類やアナグマをカバーするライブ配信のネイチャーカメラ。
バードウォッチャーには、スペインのウルダイバイ生物保護区の中心部にあるウルダイバイバードセンターの2つの河口に設置されたライブストリーミングネイチャーカメラがおすすめ。 1つは沼地からの生放送、もう1つは庭にいる鳥を観察するため自然エリアからの生放送です。
バーチャルツアー
アメリカのニューヨーク州北部の自然公園にある体験型博物館ワイルドセンターには、「ワイルドウォーク」と呼ばれるバーチャルツアーがあり、バーチャルビジターは、ウッドブリッジを渡ったり木の家を登ったり、センターの自然エリアを歩くことができます。
ユネスコ 世界遺産にも選ばれているオーストラリアのカカドゥ国立公園。ここでは、国立公園の8つのエリアで8つの異なるバーチャルツアーが体験でき、ウビル、ブルンクイ、ナウルランジャ、バルデジリジ、ガンロム、マグック、ジムジム滝やツイン滝周辺を訪れることができます。
パナマのココボロ自然保護区は、個人所有の自然保護区内で6エリアのバーチャルツアーを提供しています。バーチャルビジターは、現地の生態系の透き通った水や緑豊かな植生にバーチャルで訪れることができ、実際訪れる際宿泊できるテントやキャンプ場を見ることもできます。
ライブストリーミングとバーチャルツアーの違い
ライブストリーミングカメラは通常、自然保護地域、またはその場所に多くの動物がいる地域に設置された定点カメラです。これらのウェブカメラは24時間年中無休でストリーミングされるため、誰もがいつでも「今日何が見えるのか」というサファリのような雰囲気を体験することができます。
バーチャルツアーは、洞窟の絵、滝、自然の風景など、デスティネーション全体の景色に重点を置いています。バーチャルツアーでは360度の表示が可能で、バーチャル旅行者が行きたい場所にバーチャル上で移動することができます。バーチャルビジターは、実際その場にいるかのように歩いて回って、敷地内のいろいろなエリアを見に行くことができます。自分で歩き回ることが好きな人は、バーチャルツアーに参加していろいろな風景を楽しんでみてください。
バーチャルツアーとライブストリーミングネイチャーカメラはどちらも無料で、ボタンをクリックするだけで、遠く離れた自然のデスティネーションに向けて飛び立つことができます。バーチャルなら長距離旅行も簡単で無料。便利な世の中になりましたね!
バーチャルツアーをもっと楽しむためのコツ
せっかくなので、バーチャルツアーを目一杯楽しめるコツを実践して見てみましょう。
環境を整える
キーワードは「没入感」。画面の向こう側に入り込めるよう、周りから環境を整えます。
・一人になれる時にする
二人以上で見ても良いですが、一人の方が入り込みやすいでしょう。
・電話のスイッチをマナーモードにする
現実世界に引き戻されないようにするためです。
・TVスクリーンに映し出す
携帯で見ても入り込みにくいので、スクリーンが大きい方が良いでしょう。
・周りの人から話しかけられないようにする
現実世界に引き戻されないようにするためです。
・必要であれば部屋の温度も調整する
熱帯地域の映像ならば暖かく、北極圏の映像ならば寒く温度設定を変えてみましょう。
心の準備をする
・時間に余裕のある時に見る
急ぎの用事がある時は時計が気になってしまうので、急ぎの時にちょこっと見るというのは避けた方が良いでしょう。
・世界観に入り込もうという意識で見る
自分が現地にいると意識の中で設定してください。心構え次第で、想像の膨らみ方が変わります。
ただ、本当の旅行を体験している人はお分かりのように、やっぱり現地に行って自分の足で歩き、空気感や雰囲気を体感するのとはどうしても違うもの。そこまで技術が発達するにはまだ時間がかかりそうです。また自由に旅行できるようになったら、実際に足を運んでみましょう。
こういった自然地域の保全に貢献している国立公園やエコツアー事業者は、入場料等の収入で保護活動をしています。バーチャルツアーでいろいろなデスティネーションを擬似体験してみて、入国制限が解除されたときに、お気に入りの国立公園を実際に訪れることで間接的に保護活動に貢献できます。私たち旅人が地球のためにできること、旅行を楽しみながら環境保全に一役買ってみましょう!
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