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サステイナビリティ

ユネスコ世界遺産を訪れて
サステイナビリティに貢献する旅

ユネスコの世界遺産は世界でもユニークな名所が多く、いろいろ巡ってみたいという人も多いですよね。ユネスコ世界遺産には、エジプトのピラミッド、オーストラリアのグレートバリアリーフ、エクアドルのガラパゴス諸島、インドのタージマハル、アメリカのグランドキャニオン、ギリシャのアクロポリスなど有名どころが盛り沢山。世界遺産は、ユニークであるだけでなく、後世に残すべく歴史や文化、自然などが保存されているため非常に重要な場所と言えるでしょう。世界遺産を訪れることが、間接的にサステイナビリティに貢献しているということはご存知でしょうか。世界遺産がどのように持続可能性と結びついているか見てみましょう!


ユネスコとは?

ユネスコは国連教育科学文化機関で、「平和の構築、貧困の撲滅、持続可能な開発、および教育を通じた異文化間の対話に貢献すること」を目標としています。そして、教育、科学、文化、コミュニケーションの取り組みを通じて国際協力を促進することにより、世界の平和と安全に貢献することを目指しています。

ユネスコは包括的な持続可能性に貢献するだけでなく、文化と世界遺産に関するユネスコの取り組みや科学と教育への貢献、そして男女共同参画問題への取組みを通じて国連の持続可能な開発目標に貢献している組織としても注目されています。さらに、ユネスコは先住民族の文化遺産保護活動に関連して活動しており、先住民族と協力しながら彼らの居住エリアを保護したり、先住民族について世間に周知したりして理解を促す活動を行っています。


ユネスコ世界遺産とは?

ユネスコ世界遺産は、歴史的、文化的、または科学的に重要なランドマークまたはサイトであり、文化遺産、自然遺産、そしてその両方を併せ持つ複合遺産があります。世界遺産を保存することはその重要性に関する教育に貢献し、人類の将来の利益を保護します。世界遺産は1972年の第17回UNESCO総会で採択された世界遺産条約で定義されており、それから世界中に広がっています。2020年5月現在、世界遺産リストに記載されている遺産は全部で1121箇所。ユネスコのウェブサイトにあるリストで世界中の世界遺産を検索することができます。


世界遺産に登録するメリットとは?

日本でも、世界遺産の審査を通過し、登録に至った!というニュースを見かけますが、なぜそんなに世界遺産に登録されたいのでしょうか。サイトにとってどんなメリットがあるものなのか、見てみましょう。

・認知・アイデンティティ

ユネスコの世界遺産に登録されると、世界中で認知されるようになります。認知度が上がると、訪問者が増え、資金調達もしやすくなります。

・資金調達

ユネスコ世界遺産に登録されることで、遺産の維持、調査、保護、保全の取り組みに必要な資金提供の可能性が広がります。

・観光

ユネスコの世界遺産は、そのユニークさや重要性から、世界中の観光客に非常に人気があり、高く評価されているため、世界中から観光客が多く訪れます。観光を受け入れることで人々に歴史や文化、自然の重要性を伝える役目を果たすと共に、観光客の入場料などによる観光収入はエリアの保全のため使われます。


どうやら、いろいろとメリットがありそうですね。世界中に知らしめるのは普通にやったら大変労力がいることなので、認知度というのは大きいのではないでしょうか。よく考えてみると世界遺産になっているからこそ知っている場所、というのも多いかもしれませんね。

トルコのパムッカレにある石灰岩テラス


世界遺産はどのようにサステイナブルなのか?

『世界遺産と持続可能な開発に関する政策文書』によると、持続可能な開発の3つの柱は「環境の持続可能性、包括的な社会開発、包括的な経済開発」で、ユネスコ世界遺産プログラムはこれらの柱に貢献しています。

世界遺産は素晴らしい観光デスティネーションというだけではありません。ユネスコ世界遺産委員会への助言と自然世界遺産の評価者の役割を持つ国際自然保護連合(IUCN)によると、自然世界遺産は多くの種に重要な生息地を提供し、珍しい生態系や希少種も保全しているだけでなく、現地経済、気候の安定、人間の福祉にも貢献しています。世界遺産リストにある自然遺産の3分の2は重要な水源であり、約半分は洪水や地滑りなどの自然災害の防止に役立ちます。記載されている自然遺産の90%以上が雇用を創出し、観光やレクリエーションから収入を得ています。熱帯地域全体の世界遺産にある森林には、推定57億トンの炭素が貯蔵されています。これは、自然遺産以外の保護地域ネットワークよりも平均して高い森林バイオマス炭素密度なのです。

自然世界遺産は国際的に注目されており、自然保護やその課題に対する研究調査の結果も共有しています。生物保護区であっても、歴史的または文化的に重要な場所であっても、世界遺産は世界で最も重要な保護地域に当たります。気候変動は世界遺産の潜在的な脅威の1つとして挙げられているため、ユネスコも持続可能性関連のプロジェクトを実施しています。

世界遺産に選ばれる際は、現地に保護責任遂行能力があるかという点も審査されます。現地というのは地方自治体、市民社会、地域社会、先住民族などで、保全の責任を共同で負うことになります。そして地域社会および地域政府のプロジェクトを通じて、自然、文化、絶滅危惧種を保護しているのです。もし、きちんと保全しなかった場合、観光に必要な仕組みを整えられなかった場合は、世界遺産リストから外されてしまう可能性もあるため、原則的には積極的に保全されることになります。さらに、貧困や紛争などで保全が難航している地域などでは、現地の状況に応じて、世界遺産エリアではユネスコ他、国際組織も保全に関わるプロジェクトを数多く実施しています。

世界中のあらゆるところにある世界遺産。人類にとって重要な自然、歴史、または文化遺産へ訪問することで、地球の豊かな自然や貴重な文化を私たちの子供たち、そしてそのまた子供たちの世代へ受け継ぐ一助になっているわけですね。

一生で一度、訪れてみたい世界遺産はどれですか?まずは世界遺産リストから選んでみませんか?


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