
ラグジュアリーと
地球に優しい旅行が融合した
エコホテルinパタゴニア
南米チリとアルゼンチン南部にまたがり、アンデス山脈の南側に沿って走るパタゴニア。この地域は四季があり、手つかずの川、湖、砂漠、草原などの壮大な自然を訪れられることで有名です。さらに、南極に近いパタゴニアは、氷河が見られるということで人気の観光デスティネーション。
その雄大な自然とユニークな動植物を守るために、サステイナブルを徹底した様々なエコホテルがあります。
Eco Camp Patagonia

最近日本でも人気のグランピング。
自然の中でのキャンプの良さと快適さを融合させたキャンプの形ですよね。
パタゴニアにもドーム型のグランピングともいえるエコキャンプがあります。
Eco Camp Patagoniaは、パタゴニアのトレス・デル・パイネ国立公園の中心部に2001年にオープンした世界で初めてのドーム型ホテル。このドームの形は、この地域の先住民であるカウェスカルの人々の古代の移動式家屋から生まれたそうです。
そして、このドーム型ホテルは最小限の材料を使用して最大の表面積をカバーするため環境に優しい上、空気が内部を自由に循環することを可能にし、自然の加熱と冷却を最大限に活用します。パオやティピとは異なり、ドームのデザインはパタゴニアを通過する激しい風に耐えられるような作りになっています。さすが、先住民の知恵を取り入れただけありますね!
2008年からカーボンニュートラルであるこのホテルは、主に太陽光と水力発電、近くの川からの水力発電による再生可能エネルギーで稼働しています。また、生物ろ過システムがあり、植物の生命を守るために木製の床は地面より高い位置に作られており、スイートドームには低排出プロパンヒーターと堆肥化トイレ付きの専用バスルームも付いています。
ホテルの食事は地元の食材を調達し、非営利団体と提携して新しい木を植えたり、トレイルを再建したりしています。また、朝食時に夕食を注文するので、食べ物の無駄を最小限に抑えるためにその日の分だけ調達しているのです。
環境に配慮した、完全に持続可能なドームで構成されたエコキャンプは様々な賞を受賞しており、2017年にTravel + Leisureの世界最高のホテルに選ばれ、2019年に中南米の持続可能なラグジュアリー賞を受賞しています。
宿泊施設は標準的なドームからスイートドームロフトにまで4種類。その他に食事をするコミュニティドームとヨガドームがあります。コースによってドームバー、マッサージ、ハタヨガとクンダリーニヨガを毎日交互に行う2つの無料ヨガクラスのほか、食事(ワインと毎日のカクテルを含む3コースディナーなど)やガイド付きのトレッキング、乗馬、カヤックツアーなどの包括的なプログラムが含まれます。

ドームの外では、昼はパタゴニアの壮大な自然風景と南アンデスの鹿やピューマなどの野生動物が観察でき、夜は満天の星空を眺めることができます。
大自然と繋がりながら、快適に過ごせるエコキャンプ。是非滞在してみたいですね!
Awasi Patagonia
トーレスデルパイネ国立公園を見渡すプライベート保護区にあるルレ&シャトーの施設であるAwasi Patagonia。
このラグジュアリーなブティックホテルは、再生可能なエネルギーを使用し、14のヴィラと高床式のメインロッジを建設して、自然へのダメージを抑えるため、設置面積を最小限に抑えています。また、絶滅危惧種を保護するためのプーマ追跡プログラムを含む野生生物保護の活動を行い、収益を地元に還元しています。
料金は、食事からプライベートガイド付きツアーまですべてを網羅するパッケージ。各ヴィラには専用ガイドと四輪駆動車が割り当てられています。
Explora Patagonia
ペロエ湖のほとりに位置し、向こうの山々の壮大な景色を望むエクスプロラパタゴニアは、周囲の自然に溶け込むように設計された49室のラグジュアリーリゾート。
客室にWi-Fiやテレビはないため、デジタルデトックスを実践することができます。ゲストは敷地内のスパ、屋内温水プール、半日および終日のハイキングや乗馬を楽しむことができます。
リゾートでは、リサイクルや電力や水の効率的利用だけでなく、2011年に壊滅的な山火事が公園を襲った後にリゾートではレンガフォレスト再植林プログラムを開始しました。宿泊者はトーレスデルパイネの失われた森林の回復を直接サポートすることができます。
BlueGreen Adventures

1996年からBlueGreen Adventuresは地域コミュニティや環境に投資し、地域文化や環境の保全に力を入れてきました。先住民ガイド付きの乗馬に加えて、旅行者に現地のカウボーイ、ガウチョの生活を味わうことができます。乗り物の代わりに馬を使用して、料理人やバケアノ(チリのカウボーイ)と共に機器や荷物を移動するのです。滞在型の乗馬体験ですね。
また、山でのキャンプ、ボートやカヤックの乗り物、フライフィッシング、地元の家族との滞在、料理教室や民俗音楽の演奏なども体験することができます。
創設者のLian Hayes氏は、「私たちは、地元の家族や地域の持続可能な観光へのベンチャーを探している人々と常に話し合っていて、彼らが責任ある方法で観光に参加するのを支援します。」と言っています。
地球の反対側、大自然溢れるパタゴニアには多くのサステイナブルなホテルがあり、地域と一体となって環境保全に取り組んでいます。
自然も見てみたいですが、エコホテル滞在だけでも素敵な体験ができそうで、魅力的ですね!
長期休暇を使って行ってみたいと思いせんか?
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