
バードウォッチングしてみよう
〜自然の中で宝探し!?〜
持続可能性と保全の重要性についての認識が高まり、環境への配慮をしながら旅を楽しむ人が年々増えています。自然が好きで、環境に負荷をかけないアクティビティに興味がある人におすすめなのが、バードウォッチング。
アメリカで最近最も急成長しているアクティビティと言われているバードウォッチング。日本でももちろんやっている人はいますが、なんとなく「野鳥愛好家がしていること」というイメージがあります。
バードウォッチングは鳥を探し、距離を保って観察するシンプルなアクティビティ。多くの機器が必要なわけでもなく、家族や友人、一人でも気軽に楽しめます。また、日帰りでも、国内旅行でも海外旅行でも、色々なタイプの旅行にアクティビティとして組み込むことができます。
持続可能なアクティビティ、バードウォッチング
熟練したバードウォッチャーは、さまざまな野鳥の生息地や生態について学ぶといった事前のリサーチはもちろん、カモフラージュしてその環境に溶け込んで警戒心の強い野鳥にも負担を与えずに観察します。
地域の環境保全、地域社会への貢献、旅行者の学習体験という要素のあるエコツーリズム。バードウォッチングはこれらすべての要素を組み合わせることができる環境に優しいアクティビティなのです。
世界のバードウォッチングホットスポット
バードウォッチングは世界中で行うことができます。そして、世界には日本ではお目にかかれないような珍しい野鳥がたくさん!例えば、世界で最高のバードウォッチングのホットスポットと言われているのが、最も豊かな生物多様性を保持しているブラジルのアマゾンの熱帯雨林。
アマゾンはハードルが高い・・・という人は、ニュージーランド。ニュージーランドも野鳥観察のホットスポットとして有名で、地球上で他のどこにも見られない多くの鳥が生息しています。
では、バードウォッチングをこれからやってみよう!という人に、バードウォッチングを始めるためのヒントをご紹介します。
バードウォッチングを始める方法
図鑑を用意!
バードウォッチング初心者なら、必ず持っていきたいのが図鑑。その地域に生息している、この鳥を見つけよう!と決めて探すのも楽しいですし、偶然見つけた鳥がどんな鳥なのか調べるのも楽しい、宝探し気分が味わえます。
事前に図鑑を購入して持参する手もありますが、スマートフォンアプリもあるので荷物になることもありませんね。 世界のバードウォッチャーの間で人気があるのがピーターソン・フィールドガイドシリーズ(Peterson Field Guide to Birds)の野鳥図鑑。カラーの図があり、似ている種を比較するのに便利です。
携帯アプリでは、iOSでもAndroidでも利用できる「Audubon」がおすすめ。パーソナライズしたバードウォッチングリストを作成したり、写真を表示したり、鳥の鳴き声を聞いたりすることができます。鳴き声を確認できるところが携帯アプリならではですね。
遠くに飛ぶ鳥も見逃さない!双眼鏡
バードウォッチングを楽しむためにあったら便利なのが双眼鏡。図鑑を見ると似たような鳥がたくさんいます。野生生物を観察するとき、ズバリどの鳥を見つけたのか知るために、細かい模様や形の違いを確認することも重要。性能の良い双眼鏡があれば、遠くにいる鳥も観察でき、鳥の識別スキルを向上させることができます。また、これは野生生物が必要とするスペースを尊重しながら、距離を保って観察するのにも役立ちます。海や湖の鳥を観察する場合は、防水双眼鏡があると良いでしょう。子供たちは双眼鏡で探検家気分を味わえますね。
現地のネイチャーガイドと自然散策
また、バードウォッチングに最適な自然が豊富なエリアに旅行をする時は、地元のガイドさんと一緒にまわることをおすすめします。地元のネイチャーガイドはその地域に生息する動植物に詳しいため、偶然見つけた野鳥を解説してくれたり、珍しい野鳥を観察できる場所に案内してくれる可能性があります。
野鳥を見つけたら
もし珍しい鳥を見つけたら、観察結果をEbird.orgにアップロードしてみましょう。グローバルなバードウォッチングコミュニティに参加することができます。世界中のどこにいても、見た鳥を追跡できるのがこのサイト。
アメリカのコーネル大学鳥類学研究所が運営するこのサイトにアップロードされたすべてのデータは、世界中の生物学者にフィードバックされます。バードウォッチングの観察結果を提供することで、世界の重要な野鳥保護評価に貢献できるのです。
あなたの家の近くにも、素敵な野鳥が生息しているかも!?
次の休暇は、外に出て空を見上げ、野鳥を探しに行きませんか?
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次の旅のインスピレーションに、忙しい毎日のちょっとした息抜きに。
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