ボランティア
サステナブルなアクティビティ

旅先でボランティア体験してみよう

旅行したとき、地元の人を助けたり、その地域社会に何か自分ができることはないかな、と考えたことはありませんか?

「ボランツーリズム」という言葉があります。多くの人にとってあまりなじみのない言葉かもしれません。「ボランツーリズム」は「ボランティア」と「観光」という言葉の組み合わせ。簡単に言えば、旅先でボランティアをすることが目的の旅行のことです。

実は、世界中で多くの人が旅行先でボランティア活動に参加しています。旅行が好きで、且つ何か人のためにできることをしたい、体験としてボランティアに参加して成長したい、など理由は人それぞれ。

旅行+ボランティアというのは、不思議な組み合わせではありません。旅が好きで旅行していると地元の人と話したり、自然や地域にあるものを楽しみます。そこで、それを守りたい、手伝いたい、よりよくしたい、もっと深く関わってみたいと思うのは自然なことかもしれません。

どのようなボランティア活動があるか

旅先でできるボランティアには、いろいろな種類があります。野生動物の保護、農業、学校、お祭りの運営、コミュニティセンターの建設、国立公園の遊歩道整備、など多岐にわたります。ボランティアが専門的な経験・知識・スキルなどを持っている場合は、その能力・スキルを活かした活動に参加することもできます。

旅行と絡めてボランティアをする方法の一つ、スーツケースの空きスペースを利用して地域に必要なものを持参するボランティア活動はこちらの記事をご覧ください。

ボランティア旅行のメリット

海外でボランティアをすると、現地の人だけでなく、世界中から集まった参加者と知り合うことができます。世界中の志を同じくする人々と長く続く友情を築けるかもしれません。現地の歴史と文化や動物の世話や農法に関する貴重な情報について、そして新しいスキルを学ぶことは、生涯にわたって活用できる貴重な収穫です。ボランティアの経験を通して、人としても成長できることでしょう。また、「他人のために良いことをする」ことで生まれる前向きな自己肯定感と幸福感を得ることができます。

ボランティア旅行についての議論

ボランツーリズムには、批判の声も挙がっています。最大の批判の1つは、ボランティアという仕組みを悪用する人がいるということ。特に批判の対象になっているのが、孤児院関連のボランティア。子供を利用しているという声があります。孤児院の中には、恵まれない若者を助けたいと願う人々から経済的利益を享受するために、子供を利用したり、家族から子供を引き離したりすることがあると言われています。

また、経験の浅いボランティアは意味がない、参加費集めに利用されているだけだという声もあります。しかし、記事の前半で述べたように、最初は経験が浅くとも、ある程度の期間ボランティア携わって学ぶことのできるスキルは、その後そのスキルをさまざまな場所で活用することできるため、一概に悪いとは言えないでしょう。


ボランティア以外の時間に観光はできる?

せっかく旅行を兼ねて行くのだから、観光もしっかりしたい!という人も多いでしょう。もちろん、せっかく訪れるのですから、ボランティアの期間以外は観光しましょう。

多くのボランティアプログラム・ツアーでは、地域をツアーで回ったり、観光スポットを訪れたり、現地で旅行者としても楽しい思い出を作れるようになっています。ただし、現地のボランティア団体に直接申し込む場合は、自分でボランティア期間以外に滞在できるようにスケジュールを事前に調整する必要があるので、しっかり確認しましょう。

ボランティア旅行ってどこで見つければ良いの?

世界中で行われているボランティア活動はウェブサイトで見つけることができます。

深くコミットするボランティアは数週間からと、比較的長期のものが多いですが、中には数日でも参加できるものがあります。探してみましょう。

国連ボランティア (英語)

NICE (日本語)

ボランティア・プラットフォーム (日本語)

 CIEE JAPAN (日本語)

グローバルビジョン・インターナショナル(英語)

アイディアリスト (英語)

ボランティア・ワールド (英語)

旅先でボランティア、興味ありますか?普通の観光旅行では出会えないような人に出会い、いつもよりもう少し深くそのデスティネーションに関わることのできるボランツーリズム。

自分が好きな旅と地球への貢献を一緒に叶えることができそうですね。いつもと違う旅の形、試してみませんか?

環境に優しい旅についてもっと知りたいですか?
次の旅のインスピレーションに、忙しい毎日のちょっとした息抜き。
Ecotourism Worldのニュースレター配信登録はこちら