ケニアの先住民族「マサイ族」とエコツーリズム
体験,  文化体験

ケニアの先住民族「マサイ族」
とエコツーリズム

アフリカで人気の旅行先であるケニア。ケニアといえば、壮大な自然の風景と、サバンナに生息する野生動物たちを観察するサファリ、そしてユニークな先住民族が暮らしていることで有名ですよね。

ケニアの先住民である「マサイ族」は、その色鮮やかな衣服と伝統文化により、アフリカ全土で最も知られている部族です。ケニアを訪れる多くの旅行者が、その文化を学ぶためにマサイ族の村にやってきます。

はるばるマサイ族の村を訪れるのであれば、その前に、いくつか知っておいたほうが良いことがあります。

というわけで今回は、マサイ族とエコツーリズムについて見てみたいと思います。

マサイ族と観光の歴史

マサイ族は、15世紀にナイル川下流域から南下してきた民族。何世紀にもわたってケニア南部で平和に暮らしてきたマサイ族ですが、イギリスの植民地主義者たちが農場開拓者たちを移住させようとしたことで、強制的に領土を追い出されてしまいました。それだけでなく植民地政府は、マサイ族に国立公園や野生動物保護区を作ることを強要しました。

このような植民地主義者たちの影響は、マサイ族だけではなく、アフリカ中のさまざまな先住民族に及びましたが、マサイ族は自分たちの文化や伝統を守るために最善を尽くしました。マサイが他の部族に比べてよく知られているのは、彼らが自分たちのアイデンティティを守り続けたからなのです。

さて、今日では多くの旅行会社が「マサイ族」をセールスポイントとして紹介していますが、ケニアに住む他の部族や民族も、マサイの名に便乗して生計を立てようとしているので注意が必要です。ナイロビのマサイ・マーケットに行くと、本物とは思えないようなマサイ族のデザインが並んでいますし、ツアー会社が案内するマサイ族の村についても、同じことが言えます。こういった村の多くは観光のためだけに設置されたものであり、その村に住む部族の人たちも、本物のマサイ族ではない場合があるのです。

マサイ族のためのエコツーリズムの取り組み

マサイ族のサステナブルなエコツーリズムのために、現地コミュニティやNGOが行っている、いくつかの取り組みをご紹介します。

マサイ・ワイルダネス・コンサベーション・トラスト

マサイ・ワイルダネス・コンサベーション・トラスト」は、スタッフの95%以上がマサイ族で占められているローカルコミュニティ。「カンピ・ヤ・カンジ」というエコロッジと提携しており、美しいキリマンジャロの景色を楽しみながら、マサイ族と一緒に、本物のマサイ文化を体験をすることができます。

この「カンピ・ヤ・カンジ」では多くのサステナブルなプロジェクトに取り組んでおり、ロッジでの滞在で得られる収入は、環境保全費用としてマサイ族コミュニティが主導しているエコ活動のために充てられます。キャンプ自体のカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)もゼロであり、まさにケニアの野生動物たちや周囲の環境を守るため最大限に貢献していると言えます。環境にも配慮しながら、本物のマサイ文化を体験したい方におすすめのエコロッジです!

マサイ・エンバイラメンタル・リソース・コリション

マサイ・エンバイラメンタル・リソース・コリション(MERC)」は、1987年にマサイ族によって設立されたローカルコミュニティ。エコツーリズムや環境問題だけでなく、マサイ族の土地の権利を守る活動にも一貫して取り組んでいます。

MERCは「プレスコット大学」や、「マラ・ガイド・アソシエーション」という観光分野でマサイ族の活動を後押ししているマサイ族の労働団体と提携しています。彼らはマサイ族コミュニティのために、プレスコット大学を通じて、マサイ公式ツアーガイドの認定プログラムを作りました。この公式ガイド付きのツアーを予約することで、本物のマサイの生活や文化を体験できるだけでなく、マサイ族コミュニティのサポートにもつながります。

本物のマサイ族のサステナブルツアーに参加する 

もしあなたが、ケニアの環境やマサイの人々をサポートしながら、本当のマサイ文化を体験したいのであれば、マサイ族の人々やエコツーリズムを支援する団体と提携したツアーに参加することをおすすめします。ケニアに行くなら、自然に配慮し、現地の人々をサポートできる旅をしてみませんか?

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