フィジー
オセアニア

リゾートばかりの旅行にはもう飽きた?
 南太平洋の楽園フィジーの
サステナブルな楽しみ方

毎日満員電車に揺られ、仕事に追われる日々、、、そんなときにはどこか遠い南国で海を眺めながらゆっくりと過ごしたいと思うことはありませんか。でもハワイやグアムには日本人が多くて外国に来た感じがしないのよね、と思っている人におすすめの旅行先があります。



それは、南太平洋の楽園フィジー共和国!

皆さん、フィジーと聞いて何が思い浮かぶでしょうか。南国?ビーチ?島?

今回はそんな知っているようで意外と知らないフィジー共和国の魅力についてご紹介したいと思います。

南太平洋に浮かぶ島国 フィジー共和国

フィジー共和国は、オーストラリア、ニュージーランドと同じオセアニア州に属するフィジー諸島からなる国家です。国土は全ての島を合わせて約18,274㎢。日本の四国と同じ規模です。大きな2つの島ヴィチレブ島(日本語で大きな島という意味)とバヌアレブ島(日本語で長い島という意味)を中心に大小合わせて330の島からなる島国です。


フィジーのエコツーリズム

フィジーは言わずとしれた観光立国であり、国際空港のある町ナンディには高級リゾートが軒を連ねるデナラウというエリアがあります。さらに離島をそのままリゾートにしてしまう例も少なくなく、たくさんの観光客を目にすることができます。年間を通じてオーストラリアやニュージーランドからの観光客が数多くフィジーをたずね、マリンアクティビティやホテルで自由に滞在を楽しんでいます。

ただ、世界中の観光客が注目するような豊かな自然環境を持つ一方で、首都をはじめとする都市部は急激に経済発展が進んでおり、環境問題やごみ問題が深刻化。観光はフィジーの基幹産業ということで、リゾートで排出されるごみのリサイクルの仕組みを整えたり、周辺の自然環境へなるべく影響を配慮した観光開発、マングローブ植林など、サステナブルなビジネスをしていく為に他の業界に先駆けて様々な取り組みをしています。

国としても環境問題に真剣に取り組んでおり、2020年1月には全面的に使い捨てプラスティック袋の使用が禁止になった他、観光を通じた環境保護、現地コミュニティへの還元、旅行者の環境学習などエコツーリズムにも力を入れ始めています。

フィジーは海派向き?山派向き?

いえいえ、両方楽しめるのがフィジーの魅力なんです。

では、フィジーで一体どんなサステイナブルなツアーが楽しめるのか、見てみましょう!

海派のあなたに!シンガトカ砂丘で大自然を感じよう。

フィジーには島がたくさんあり、もちろん綺麗な海が楽しめるビーチがたくさんあります。ビーチでのんびりするリゾートスタイルもいいですが、おすすめなのが空港のあるナンディから車で約1時間で到着するコーラルコーストというエリア。綺麗な海岸沿いにあるこのエリアにユネスコの世界遺産にも登録されてた大砂丘があります。

フィジーで唯一砂漠のある場所で、砂漠を抜けるウォーキングコースが整備されています。熱帯植物と砂漠のコントラストが綺麗で、さらに丘を越えると美しいコーラルコーストの海岸が目の前に広がります。希望すればガイドをつけることも可能ですので、是非現地ガイドと一緒に現地の自然や文化・歴史などを学びながら回ってみてください。

ダイビング好きな人にはダイビングもおすすめ。マンタレイなど大物もいる上、沈没船を探検するレックダイビングや夜の海を探検するナイトダイビングもできます。今まで見たことのない景色に遭遇できるかもしれません!

他にも温泉と泥のプールで泳ぐツアーや、シュノーケリングツアーもあります。

海で泳ぐ際は、サンゴに優しい紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを使うようにしましょうね。

山派のあなたに!農村を訪れて現地の人と交流しよう。

フィジーの村ではまだまだ伝統的な暮らしが根付いています。バナナの葉でかごを作ったり、フレッシュなココナッツを取ってきたり、そこには太平洋の人々の知恵が生きており、プラスティック製品に頼らないサステイナブルな暮らしがあります。ぜひそんな現地の暮らしを体験してみたいと思った人は日帰り農村ツアーに参加してみるのもいいかも。例えばナバラ村を訪れる1日ツアーでは、伝統的な儀式を見学したり、地元の人々と交流したり、古くから伝わる伝説を語ってくれたりします。フレンドリーなフィジーの人たちがきっとあなたを笑顔で迎え入れてくれるはず。

他にも、自然が好きな人にぴったりの熱帯雨林を歩くトレッキングツアーや洞窟探検などワクワクするようなツアーがたくさんあります。

現地ツアーに参加する際は、現地コミュニティや環境保護に利益がしっかりと還元されるエコツアーを運営しているツアー会社を是非選んでくださいね。

ビーチリゾートだけではないフィジーの魅力、おわかりいただけたでしょうか。

日本から直行便で約9時間、サステナブルな旅をしにあなたもフィジーに行ってみませんか?

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【Kanako】
青年海外協力隊の環境教育隊員として2年間フィジー共和国に滞在。旅行の際には現地の人がどう地域資源を活用しているのかということに着目しており、自然環境と人との共存に関心を持つ。