コミュニティツーリズムで本物の文化を体験しよう
文化体験

コミュニティツーリズムで
本物の文化を体験しよう

旅先では、観光客向けに作られたものではなく、その土地の本物の文化を体験したいもの。そこで注目したいのが、コミュニティツーリズム。コミュニティ・ベースド・ツーリズム(CBT)とも呼ばれるこの言葉は観光や地域開発でよく耳にする言葉なのですが、私たち旅行者も注目すべきかもしれません。コミュニティツーリズムの取り組みが行われている多くの場所では、地元の人々が協力し合い、訪れる旅行者に本物の体験を提供しています。

コミュニティツーリズムとは、地元の人たち(多くは農村部などの住民)が、自分たちのコミュニティで宿泊する旅行者を直接歓迎する旅行のこと。地元の人々は自分たちの土地を管理し、自分たちでビジネスを営み、サービスや製品を提供し、働いています。観光で得た収益の一部は、地域全体の改善活動に充てられるのも特徴です。

コミュニティツーリズムでは、地域に伝わる伝統的な文化や習慣を尊重し、旅行者がその地に棲む動植物や環境について学ぶことも後押しします。同時に、観光を通して地元の人々が自分たちの自然遺産や文化遺産の経済的・社会的重要性を認識するようになり、地域の保全努力を促すことにもつながっています。

コミュニティツーリズムのメリット

地域一体となって行われるコミュニティツーリズムは、地域住民にも旅行者にも嬉しいことがいっぱい!早速どんなメリットがあるのか見てみましょう。

環境にやさしい

エコツーリズムとも相性が良いコミュニティツーリズム。コミュニティツーリズムは環境にやさしく、持続可能な体験やアトラクションを推進します。世界中の多くの観光地がマスツーリズムの弊害に苦しんでいる今、とても重要なことです。従来のマスツーリズムの手法に比べ、環境への影響が小さいコミュニティツーリズム。例えば、伝統的なものを手作りする地元のアーティストを訪ねることは、大量生産して海外に商品を発送するよりも、資源の節約につながります。

また、コミュニティツーリズムがもたらす観光収入は、地元の人々を森林伐採や密猟のような他の持続可能性の低い収入手段から引き離すことができます。

エンパワーメントと経済的メリット

コミュニティツーリズムでは、地元の人々が旅行者に自分たちの文化を紹介しながら収入を得ることができます。そして、地元コミュニティが積極的にプロジェクトの管理・指導に関わるため、自分たちの地域にとって何がベストかを自分たちで考え、決めることができます。これは地元への誇りや住民の自己肯定感にもつながります。

自分たちの文化を世界と共有し、他の人々の文化や経験についてより深く学ぶ機会が得られることも大きなメリット。自分たちの文化や言語が末長く守られることにもなります。

また、地域社会の収入源を多様化させ、経済的機会を増やし、住民の経済的リスクを軽減するのに役立つコミュニティツーリズム。旅行者の支出の大半が地域内に留まります。それは、旅行者が旅の途中で使ったお金が、地域外から来た大企業ではなく、地元の人々に直接支払われるから。小さな町や村では、この資金で子供たちを学校に通わせたり、住民の基本的なニーズを満たし、地域を向上させることができます。コミュニティツーリズムは地域に根ざした観光は女性や身体障害者などの恵まれないグループを含むすべての人に資金を生み出し、門戸を開く可能性もあるのです。

異文化コミュニケーション

さまざまな国や地域の人々が交流し、互いを理解することはとても重要なこと。コミュニティツーリズムは異なるバックグラウンドを持つ人々の溝を埋め、グローバルコミュニティを形成する後押しをしてくれます。

全く異なる背景を持つ人々が、互いに敬意を払いながら交流することができるのがコミュニティツーリズム。これまで交流することのなかった見ず知らずの人たちが、旅先で共に時間を過ごし、ローカルな体験をして、お互いを学ぶ機会を与えてくれます。それは異なる宗教かもしれないし、異文化同士の人々かもしれません。いずれにせよ、お互いの理解を深め、視野を広げるチャンス。旅先で経験した人々との交流は、旅行者がコミュニティツーリズムのプログラムを実施しているデスティネーションを離れた後も、人々の心に長く残ることでしょう。


コミュニティツーリズムで本物のローカル体験を

地元の人々が観光を作る地域密着型観光、コミュニティツーリズム。地域社会の伝統や文化遺産を守りつつ、経済的にも環境保全の面でもメリットがありそうですね。

地域の人々によって直接運営されているコミュニティツーリズムは、その土地を訪れる旅行者にとっても、本物のローカル体験ができるということで人気があるようです。

旅行者がコミュニティツーリズムに参加しようと思う理由はさまざま。直接地域社会を支援できるという理由で参加する人もいるようです。また、巨大なリゾート地や人でごった返す観光地を避けたいという人も。

どのような動機であれ、コミュニティツーリズムを選ぶ旅行者は、地元の人々と交流し、彼らの文化や生活をより深く知ることができるような、没入型の体験を求めることが多いようです。

さらに、もっとどっぷりと現地生活を体験したい人はホームステイやボランティア活動など、地元の人々と関わる体験をするのもいいですね。

旅行者と地元コミュニティの双方が多くのものを得ることができるコミュニティツーリズム。環境保護に貢献しながら、その土地の文化や歴史、自然の美しさを実感できる、環境にやさしい旅行の方法です。旅の思い出を持ち帰ると同時に、地元での買い物や食事など現地での体験にお金を直接落とすことで、旅先のコミュニティの経済成長に積極的に貢献してみてはいかがでしょうか。

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