ベトナムの畑で働く女性
アジア

ベトナム旅行でおすすめ!地域密着型のエコな体験をしよう

地域コミュニティを支援し、環境を保護する取り組みを通してベトナムを探索してみませんか?ベトナムでは、旅行者に本物の文化体験を提供し、観光収入を地元の村や環境プログラムにあてる地域密着型の観光が急成長しています。

ベトナムで自然にやさしいアクティビティを選ぶと、環境を保護するだけでなく、従来の観光とは違うユニークな体験をすることができます。地域密着型の観光は、環境への影響を抑えつつ、地元の人々との本物の交流をしたいと思う人におすすめです。

ベトナム旅行でおすすめな地域密着型の観光とは?

ベトナムの地域密着型の観光とは、地元の人々が観光から経済的利益を得ながら、伝統を維持できるように支援する観光のこと。

風光明媚な地域における大規模なホテルやリゾートの開発は、主に外資系企業によって行われることで、地域外への富の流出を招いてきました。しかし近年では、地域コミュニティが主体となって計画・運営する地域密着型観光、CBT(コミュニティ・ベースド・ツーリズム)へと置き換えられつつあります。地域密着型の観光では、ベトナムの文化的伝統や自然環境を保護しながら、観光によって得られた収益を地域の発展に還元することができます。

ベトナムの公式観光データによると、2023年はテト(ベトナムの旧正月)休暇中に、1,300万人という記録的な国内旅行者数を記録しました。ベトナムで現地ツアーを提供しているジェームス・トラベルは、地域密着型の取り組みは、観光の利益をより公平に地域住民に分配する持続可能な方法であるとすすめています。

地域密着型の観光は何が違うのか

地域密着型の観光は、旅行者の支出の60~80%が地元の経済活動を直接サポートすることが保証されています。つまり、地域の伝統はそのまま残り、商業的な利益には影響されないということ。コミュニティは、環境保全の取り組みを通じて地域の自然を保護することで、利益を得ることができます。地域密着型の観光でおすすめなのが、本物の文化体験。作り込まれた文化的な演出を用いずに、旅行者と地域住民との間に心の通った交流を促します。2022年、ベトナムのハザン省では220万人の旅行者が地域密着型観光を体験し、4兆3,060億ドンの収益を生み出しました。


地域密着型観光の人気観光地

ベトナムの田舎地域では、自然の素晴らしさを堪能しながら地元のプロジェクトを支援できる、地域密着型の観光地がたくさんあります。ベトナム旅行でおすすめの注目スポットをご紹介します。

マイチャウ渓谷

ハノイからわずか数時間で訪れることができるマイチャウ。地域密着型の体験をすることができる場所です。マイチャウ渓谷では、白タイ族の伝統的な高床式住居に宿泊することがしたり、持続可能な農業に参加できたり、伝統的な織物技術を教えてくれる手工芸ワークショップが開催されていたり、地元の専門家のガイド付きで棚田をハイキングすることができます。

持続可能な観光に取り組む地域社会の努力がマイチャウならではの魅力を生み出している、地域密着型観光のモデルケースのような場所、マイチャウ。地元の家族は協同組合を組織し、観光の利益を公平に分配し、廃棄物削減の取り組みなど厳しい環境保護方針を実施しています。

プルオン自然保護区

ベトナムで持続可能な旅がしたいという自然好きな人は、棚田や本物の文化体験とともに、プルオンの未開拓の森を訪れてみてはいかがでしょうか。プルオン自然保護区では、伝統的な少数民族の村でのホームステイや地元の自然保護活動家によるガイド付きトレッキング、伝統的な農作業への参加や地元の食材を使った料理教室などを体験することができます。

ベトナムの観光部門は、2024年までに596万人もの雇用を生み出し、国内の全雇用のほぼ9分の1を占めると言われています。こうした雇用は農村地域に多く、地域密着型の観光は、労働者を都市部に移住させることなく持続可能な雇用を生み出しています。

メコンデルタとサパ

メコンデルタとサパの両地域では、ベトナムならではのユニークな体験をすることができます。

例えばメコンデルタでは、川辺の家にホームステイしたり、エコロジカルな農業システムのもとで、気候変動に対応した農業技術を学んだり、現地の伝統工芸や伝統料理を体験することができます。

サパの先住民の村では、下記のようなプログラムを探してみましょう。

・環境への影響を減らすため、観光客の数を制限している

・地元のガイドとホストに対する公平な支払い基準を維持している

・本物の文化伝統を守っている

モン族やレッドダオ族などの民族が伝統的な生活様式を守りつつ、持続可能な観光を提供している主要な観光地から離れた村々を散策するこのような旅は、持続可能な旅行と言えるでしょう。

環境に配慮した実践方法

私たち一人一人の旅行中の行動も重要です。旅行中、環境にやさしい選択や行動を取り入れることで、間接的にベトナムの田舎で行われている生態系保全プロジェクトを支援することにつながります。

・プラスチックゴミを減らすために、再利用可能なボトル、バッグ、食器を持ち歩くこと

・公共バス、電車、自転車など、環境に優しい交通手段を選ぶ

・水と電気の消費を最小限に抑え、エネルギーを節約する

・地元の職人から直接商品を購入したり、地元の人々が経営するレストランで食事をしたりして、地元経済の支援に協力する

激しい価格交渉は、地域住民にとって観光の経済的利点を損ないかねません。価格交渉は必要に応じて行っても問題ないですが、支払いにあたっては、入手したすべての商品やサービスの公正な価値を考慮するようにしましょう。

倫理的なコミュニティツアーの選び方

地域密着型や環境にやさしいことを売りにしているツアーの中には、地域社会や環境に真のメリットをもたらさないものもあります。本当に倫理的な活動を行っているのかどうやって見分けたら良いのでしょうか。

予約前のリサーチ

地域密着型の観光の選択肢を評価する際には、以下のポイントを確認しましょう。

・地域社会の人々が、協力的なビジネスモデルを通じて地元ツアーを行い、管理しているか

・ツアーオペレーターが収益分配方法について明確な詳細を提供しているか

・ツアーは少人数制か。そして、廃棄物管理はどうなっているか

・文化的尊重を示すために、現地の人々の適切な撮影方法や本物の文化についての情報の入手方法を提示しているか

ベトナムには54の民族が存在し、それぞれの文化的慣習や伝統を守っています。本物の地域密着型の観光は、画一的な文化体験を提供するのではなく、個々の文化の違いを認識した上でプログラムを提供しているはずです。


持続可能なベトナムの冒険を計画する

ベトナムの地域密着型の観光を実際に体験してみたくなりましたか?では、現地に良い影響をもたらす旅行計画の方法をご紹介します。

ベトナムのエコツアーがその可能性を最大限に発揮できるよう、以下の点を1つずつチェックしましょう。

・ベトナムのショルダーシーズン(4月~5月、9月~10月)を選ぶと、観光客が少なく、余裕を持った旅行を行うことができます。またベトナム全土を回るのではなく、2~3カ所の特定の地域に集中して旅程をゆっくり組んでみましょう。

・荷造りの際には、再利用可能な製品や生分解性のものを選びましょう

・ベトナム語の基本的な語彙をマスターすることで、現地の人々に敬意を示すことができるだけでなく、交流の機会を作ることができます。

・詰め込み過ぎず、ゆったりした旅程を組みましょう。ゆっくりとしたペースで旅をすることで、二酸化炭素排出量を削減しながら、地域社会との交流を深めることができます。ゆっくり旅行すると、有意義な文化交流の機会がさらに増え、旅行者と地元の人々双方にメリットをもたらします。

自然にやさしいアクティビティを最大限に楽しむ

ベトナムに行く際、地元の人々を支援し、繊細な生態系を保護する地域密着型の観光をすると、本物のベトナムを楽しむことができます。地域が運営する宿泊施設を選び、旅行が地域にもたらす影響に気を配ることで、旅行者はコミュニティにとって問題の原因ではなく、観光の課題を解決する重要な役割を果たすことができるのです。

2023年に1,260万人の外国人観光客を迎えるベトナムの観光。ベトナムの地域密着型の観光によって、今までの典型的な観光から本格的な文化体験へと思い出に残る特別な体験に変わっていくでしょう。

環境にやさしい旅についてもっと知りたいですか?
次の旅のインスピレーションに、忙しい毎日のちょっとした息抜きに。
Ecotourism Worldのニュースレター配信登録はこちら