
壮大な自然を満喫!
アメリカのユニークなエコツアー
アメリカといえば大自然。東西南北に広がる大地だけあって、あらゆるタイプの自然を楽しむことができます。穏やかな海岸沿いの町でのステイや延々と続く山脈だけでなく、砂漠や氷河といった自然の驚異を体験するなんてこともできてしまいます。そんなアメリカの大自然を訪れる際は、自力で到達するのが難しいこともあり、ツアーに参加する人が多いですよね。
そこでおすすめなのが、エコツアー。最近アメリカでも、エコツーリズムが盛り上がりを見せています。エコツアーでは、アメリカの美しい自然を楽しみながら環境保全や地域のコミュニティに貢献することができます。
今回は、アメリカならではのおすすめエコツアーを3つご紹介します。
アラスカで氷河クルーズ
広大で他に類を見ないアラスカの自然を探検してみませんか?アラスカの美しい海岸線を船でゆっくりと堪能できるのがディスカバリー・ボヤージュのエコツアー。
荘厳な山々の景色を眺めながら、フィヨルドや巨大な氷河周辺の航行を楽しむことができます。ラッコやイルカ、クジラなど、この土地に生息する可愛い生き物に出会えるかもしれません。また、地上でのハイキングやカヤック、フォトツアーなど、楽しいアクティビティも盛りだくさん。アラスカは一年中美しいところですが、クルーズのベストシーズンは5月から9月頃になります。
環境保護に力を入れている、ディスカバリー・ボヤージュ。2009年から2014年の間、アドベンチャー・グリーン・アラスカ・ゴールド認証を取得しています。*カーボンオフセットプログラムを採用しており、乗客はアラスカを含む全米の再生可能エネルギープロジェクトに貢献することができます。さらに、野生動物保護プロジェクトに取り組むプリンス・ウィリアム・サウンド・スチュワードシップ財団も支援。アラスカの美しい自然を体感しながら、その保護に貢献できる、まさに一石二鳥ですね!
*カーボンオフセットとは、化石燃料の消費により排出される温室効果ガスを他の方法で埋め合わせること。
アメリカで一番深い渓谷をラフティング
オレゴン州とアイダホ州でラフティングにどっぷり浸った日々を過ごせるのがロー・アドベンチャーズのエコツアー。アイダホ州のサーモン川を下り、アメリカで最も深い渓谷であるヘルズキャニオンを抜けると、ワールドクラスのラフティングが待っています。その後、オレゴン州に入り、美しい滝や急流を経て、砂漠までたどり着くラフティングのフルコース。ラフティングでこんな体験をできるのは世界中でここだけかもしれません。
そして、ロー・アドベンチャーズはサステナブルな活動に取り組んでいます。エネルギー使用や自動車での移動を最小限に抑え、装備にはリサイクルや再利用が可能な素材を使用。すべてのツアーで「リーブノートレイス」戦略を実施し、環境へのインパクト削減を目指しています。また、地元のワイルド & シーニック・リバーズ・フィルムフェスティバルのスポンサーとなり、サステナビリティ(持続可能性)について情報を提供したり、さまざまな自然保護グループの活動を支援したりしています。
ロー・アドベンチャーズは、2012年にナショナルジオグラフィックの「一生に一度の旅」、2010年にスポケーン地域コンベンション & 観光局の「ニア ネイチャー・ニア パーフェクト」賞を受賞。サステナブルな取り組みが評価されています。
ニューオーリンズでエアボートツアー
アメリカならではのエコツアーで忘れてはならないのが、ニューオーリンズの湿地帯をエアボートで疾走する、ニューオーリンズ・エアボート・ツアー。周辺地域に生息するワニの保護プロジェクトに携わってきた、こちらのツアー会社。ルイジアナ州野生生物漁業局と協力し、多数のワニを飼育して湿地に放す活動をしており、野生生物保護の成功例として知られています。
また、6,000ドル以上を投じて沼の周辺にイトスギを植えるなどの保全活動も行っています。イトスギの根は自然の堆積物を増加させるため、洪水対策として役立ちます。
ニューオーリンズ・エアボート・ツアーは、市内からわずか35分のところにある湿地帯で、エアボートに乗って水上を駆けながら、保護されたワニを間近に見ることができます。湿地帯をエアボートで疾走しながらワニを見る、まさにアメリカならではの体験です。
アメリカでエコツアーに参加してみよう
広大な大地を持つアメリカには、ワクワクするような冒険ができるエコツアーが他にもたくさんあります。環境や地域のコミュニティの持続可能性を考慮したエコツアーは、地球を守る責任ある人間としての義務を果たしながら、素晴らしい大自然を満喫するのにベストなチョイス。アメリカに行くなら、そのエリアで楽しめる現地のエコツアーを探して参加してみましょう!
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