
タイのエコツーリズム
-持続可能な旅行を体験する方法-
また旅行に行けるようになったらどこに行きたいですか?今回紹介するのは、タイ。タイはバックパッカーに人気のスポットとして有名で、近頃では気軽に行ける国として人気の旅行先です。日本であまり知られていませんが、実はタイはエコツーリズムも盛んです。
タイのエコツーリズム
タイは豊かな自然と文化があるため、近年、世界中から観光客が殺到し、パンガン島、バンコク、プーケットなどの人気スポットは、何十年もの間観光客でにぎわってきました。しかし、あまりにも人気になりすぎたことで自然環境が悪化してしまったのです。
タイ政府は過密状態を減らすための措置を講じており、自然環境を元に戻すため映画「ザ・ビーチ」の舞台となったピピ島のマヤ湾を 2018 年に閉鎖しています。
一方、最近では環境に優しい旅行をしたいと思う人が増えており、人混みから離れ、世界遺産や保護区でゆっくりとした時間を過ごす旅行者も増加。
タイ北部のチェンマイなどでは、ホームステイをして地元の生活を体験し、文化を学ぶ体験が注目を集めています。
タイのエコツーリズムに貢献している組織やエリア
エレファント・ネイチャーパーク
タイでは、象の個体数の減少や象への虐待が問題になっており、1990年にオープンしたチェンマイにあるエレファント・ネイチャーパークでは、虐待された象を保護しています。
象を直接保護するだけでなく、教育機関としても機能をしているこの施設。寄付や象へのバースデーケーキのプレゼントなど、訪問者が金銭面でもわかりやすく象の保護に貢献できるような仕組みを作っています。
ニュー・ヘブン・リーフ・コンサベーション
ニュー・ヘブン・リーフ・コンサベーションはダイバーに人気のタオ島にある組織。幅広い海洋保護活動に取り組んでおり、持続可能な様々な旅行(期間は1日から1か月など)を提供しています。
トラッシュ・ヒーロー・タイ
地元の人々と観光客を結び付けてゴミを減らすための活動及び教育を実施しているトラッシュ・ヒーロー・タイは、タイ発祥のグローバルNGO。インドネシア、ミャンマー、シンガポール などの東南アジアの国々だけではなく、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカにも活動のネットワークを広げています。
タイのユニークなエコツアー
チャーントゥーン(Chang Thun)
バンコクから約4時間半のトラート県にあるチャーントゥーン地区では、旅行者が伝統的な文化に触れられるような観光体験プログラムを提供しています。地元のコミュニティが運営しているため、地域コミュニティを持続発展させていくことにつながっています。
プー・ルア高地農業研究所(Phu Rua Highland Agricultural Research Station)
チェンライにあるプー・ルア高地農業研究所は、地元の農場を体験したり、施設を見学したりできるアグロツーリズムセンター。地元のコミュニティに恩返しをしたり支援をしたりしながら、地元の農業について詳しく学ぶことができます。また、アグロツーリズムツアーでは、ホームステイをしながら伝統的なタイ料理について学ぶこともできます。
旅先の地域コミュニティにも貢献できるタイのエコツーリズム 、いかがでしたでしょうか。
ご紹介した持続可能な取り組みを行う組織やエコツアーは、現地の地域コミュニティと協力して実施されており、私たちが訪問することでその土地の人々の生活にも貢献することができます。
次回タイに旅行に行く際は、環境に優しい旅行をしてみませんか。
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