伝統工芸とその保存に貢献するエコツアー
文化体験

伝統工芸とその保存に貢献するエコツアー

世界のどの地域にも遺産があります。例えば、それぞれの民族にはその土地ならではの伝統工芸がありますよね。現地の職人の技によって、現代まで何世代にもわたって受け継がれている工芸品。その地域について多くを学ぶことができるものでもあります。しかし、すべての伝統工芸が昔のままの状態で受け継がれているわけではありません。新しい世代に遺産を引き継ぐことができずに、多くの文化では徐々に遺産が失われつつあるということも忘れてはいけません。

遺産やコミュニティの豊かな歴史を維持するために取り組まれている方法として注目したいのが、地元の工芸品を世界からの旅行者に紹介するエコツアー。伝統工芸に興味のある人なら誰でも参加できるツアーです。現地の本物の職人による伝統工芸の実演を見ることができるエコツアーに使われたお金は、地元経済に還元され、その保存にも役立ちます。


では、旅行者はどのようにして文化遺産の保存につながるエコツアーに参加できるのでしょうか。どのような文化遺産のエコツアーがあるか見てみましょう。

バーククロス作り

ウガンダには、フィカス、ニレ、桑の木の内側の樹皮から衣服や素材を作る古い伝統があります。2008年にユネスコ遺産にも登録されたバーククロスは、ウガンダ南部に住むバガンダ族が生み出した伝統工芸。この伝統工芸が忘れ去られないように、ウガンダ地域のサファリやツアーには、よくこの職人技の見学が組み込まれています。興味ある人はこちらの現地ツアーに参加してみましょう!

陶芸

ウズベキスタンでよく知られている地元の工芸品といえば、陶磁器の制作に関連するものです。2023年にユネスコ遺産に登録されたこの職人技は、中世以来ウズベキスタンの遺産の一部であり、国内で最も古い芸術のひとつです。この伝統工芸を世界に伝えるため、旅行者向けのツアーがたくさんあります。例えば、9日間の陶芸ツアーはこちらから予約できますよ。

コンジック木彫り

ボスニア・ヘルツェゴビナでユネスコ遺産に登録されているのが、小さな町コンジック(Konjic)に伝わる木彫りの芸術。非常に複雑な伝統工芸で、高い技術と忍耐力が必要とされ、この地域では150年以上にわたって受け継がれてきました。この職人技とその歴史を保存するため、コンジックの町には見事な彫刻が展示されている博物館があります。


今回ご紹介したものは、現代でも行われている伝統工芸のほんの一例に過ぎません。しかし、これらの伝統工芸の多くは、昔ほど盛んに行われてはいないのが実情。芸術的な伝統工芸の多くは、若い世代に受け継がれることが少なくなってきているため、職人技が徐々に廃れていくという状況です。次回の旅行では、旅行先でどんな地元の工芸品を見つけられるか、ぜひ調べてみてください。伝統について学び、それを体験・見学するエコツアーに参加してみましょう。その文化遺産を守ることにつながるはずですよ。

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