
サステナブルな
マングローブ林ツアーが楽しめる
デスティネーション
マングローブ林は、絶滅危惧種を含む様々な生物多様性を支え、風や波による陸地の浸食を防いでいます。さらに炭素を貯蔵する働きもあり、熱帯雨林など他の種類の森林に比べて3〜5倍の炭素を貯蔵できるため、世界中のマングローブ林を合計すると30億トンの炭素を保持していると言われます。
マングローブ林は独特の雰囲気があり、冒険心をくすぐられる人も多いはず。そんなマングローブ林を訪れる際は、周囲の環境を保全しながら楽しめるエコツアーがおすすめ。
今回は、世界のマングローブ林を満喫できるデスティネーションをご紹介します。
インドネシア
実は世界で一番大きなマングローブ林があるのは、インドネシア。350万ヘクタール以上にも及びます。インドネシアのエコ・マングローブツアーには、遊歩道を歩くものと、マングローブのトンネルをカヤックで探索するタイプのツアーがあります。
インドネシアのマングローブ林を散策するエコツアーは主にジャワやバリ、パンガンダランで体験することができます。
また、近年ではマングローブの重要性について観光客や村人たちに伝えるための、マングローブ・スクールも開校。マングローブ・スクールでは、地元の子供たちにもマングローブを保護する重要性を伝えています。
スリランカ
2015年、世界で初めて国中のマングローブを保護するための国家計画を実施したスリランカ。スリランカのマングローブ・エコツアーにはさまざまなタイプがあります。
プッタラムのマングローブ博物館「Seacology-Sudeesa Mangrove Museum」を訪れるツアーの他、定番のカヤックツアーも。カヤックツアーでは、さまざまな野生動物や渡り鳥を観察することができます。そして、ツアーの利益は、地元の人々の雇用やマングローブの森を守るための教育プログラムに使われます。
インドネシアのマングローブ林を散策するエコツアーは主にネゴンボやアルガム・ベイ、チラウで体験することができます。
タークス・カイコス諸島
タークス・カイコス諸島には、合計90ヶ所ものマングローブ林があります。マングローブ林が豊富なこの島々では、マングローブ林でのさまざまなエコツアーを楽しむことができます。
例えば、マングローブ林に囲まれた静かな川でのスタンドアップパドルボードやマングローブカヤックツアーなど。島の美しい熱帯マングローブ林を探検しながら、マングローブに精通した現地のツアーガイドから生態や自然について学ぶことができます。このエリアのマングローブ林のエコツアーではカメやサメの赤ちゃん、エイなどの海洋生物に出会える可能性も。グレース・ベイエリアでのマングローブ・エコツアーがおすすめです。
フロリダキーズ
フロリダキーズには、ブラック、レッド、ホワイトといった、さまざまな種類のマングローブが生息しています。多くのマングローブ・エコツアーはカヤックで巡るツアーで、クラゲやカニ、海鳥など、マングローブを住処とする多様な野生生物を見ることができます。
フロリダキーズでのマングローブ・エコツアーは、主にキー・ウェストやキー・ラーゴ、シーダー・キーで体験することができます。
マングローブ林のエコツアーに参加する際は、ツアー会社がプラスチック不使用やガソリンボートの不使用、周辺環境保全や現地コミュニティに一部利益を還元していたりと「サステナブルな運営をしているか」、「マングローブに害を与えないようにしているか」を確認しましょう。エコツアーに参加し、マングローブ林の素晴らしさを再発見し、保護に貢献してみませんか?
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