アフリカゾウの保護と私たちにできること
野生動物保護

アフリカゾウの保護と私たちにできること

地球上で最も大きな陸生哺乳類であるアフリカゾウ。アフリカゾウは、サバンナゾウ(ブッシュ)とアフリカフォレストゾウ(サブサハラ)の2種に大別されます。ゾウは、生態系エンジニアと呼ばれるほど、重要な役割を担っているのです。今回はアフリカゾウの絶滅危機と、その保護活動についてご紹介します。

アフリカゾウがどんな象か知っていますか?アフリカゾウの亜種は、生息地も大きさも異なります。例えば、サバンナブッシュゾウはより大きく、草原や森林地帯を歩きまわっていますが、小型のアフリカフォレストゾウは赤道直下に位置し、アフリカ中央部や西部に生息しています。また、サバンナゾウは牙が外側に曲がっているのに対し、アフリカ森林ゾウは黒っぽく、牙はまっすぐ下向きであるという違いもあります。

絶滅危惧種のアフリカゾウ

国際自然保護連合(IUCN)は、サバンナゾウを絶滅危惧種、アフリカゾウを絶滅寸前種に指定しています。アフリカのマルミミゾウとサバンナのブッシュゾウは、どちらも絶滅の危機に瀕している種です。アフリカゾウは、2008年以降密猟の増加により数が激減し、2011年をピークにアフリカゾウとサバンナゾウの個体数が減少し、絶滅の危機に瀕しています。また、生息地が農地などに転用され続けていることも、アフリカゾウにとって大きな脅威となっています。

ゾウの保護活動


アフリカゾウが絶滅の危機に瀕していることを受けて、世界各地でさまざまな保護活動が行われています。

エンパワーズ・アフリカ 

ゾウと人間の関係性支援」などのプログラムや人間とゾウが平和的に共存することを目的としたPEACE教育プロジェクトを実施しているのは、非営利団体であるエンパワーズ・アフリカ。PEACE教育プロジェクトでは、現地コミュニティの生計確保を支援し、恐怖や不寛容を減らし、人とゾウの平和的で互恵的な関係を促進しています。PEACE 教育プロジェクトへの寄付はこちらから。

世界自然保護基金(WWF)

WWFはゾウの保護のため、アフリカゾウ・プログラムを実施しています。このプログラムでは、ゾウの管理と保護を改善するために、密猟防止チームへのトレーニングと機材を提供しています。また、ゾウ製品の違法取引を減らし、人間とゾウの衝突を緩和することも目指しています。WWFのアフリカゾウ・プログラムへの寄付はこちらから。

アフリカン・コンサベーション・エクスペリエンス

アフリカン・コンサベーション・エクスペリエンスでは、アフリカでゾウのためのボランティア体験を提供しています。ゾウの保護プロジェクトのボランティアとして、アフリカンフォレストゾウとサバンナゾウの行動と直面している脅威について学ぶことができるこのボランティア。南アフリカとナミビアの現地研究者や保護管理者と密接に協力し、アフリカゾウの保護に大きな変化をもたらすことでしょう。ゾウの保護体験は、送迎、食事、宿泊を含めて2週間で約2,000ドルから。

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アフリカゾウの保護活動を支援するには、その生息地の生態系への働きかけが重要です。アフリカゾウの保護に貢献したい人は、今回ご紹介した団体に寄付をしたり、現地を訪れアフリカゾウのボランティアやエコツアーに参加してみてはいかがでしょうか。

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