
サステナブルなホテルに
泊まっているかどうかを
確認するためのチェックリスト
サステナブルな旅行をするなら、選びたいのがサステナブルなホテルやリゾート。
自分が選んだホテルが、実際にサステナブルな取り組みをしているのか滞在中にチェックしてみましょう。サステナブルな取り組みは表から見えないものも多いのですが、旅行者として確認できることもたくさんあります。
そこで今回は、滞在中に宿泊施設がサステナブルな取り組みをしているかどうかチェックできるポイントをご紹介します。
部屋の明かりを操作するキーカード
ベッドルームの電気をつけるキーカードスロットがあることで、その時間帯にゲストが物理的に部屋にいることが前提になります。旅行者が室内に入るにはカードキーが必要なので、外出中であればカードは手元にあるはずだからです。この機能により、空室の照明のつけっぱなしを防ぎ、エコホテル全体で省エネ・節電を実現しています。
タオルの再利用
部屋に「タオルは洗濯が必要な時だけ床においてください」といったメモがある場合、そのホテルが持続可能な取り組みをしていることを示しています。タオルの洗濯をできるだけ減らすことで、ホテル全体で驚くほど大量の水を節約することができるからです。環境にやさしいだけでなく、ホテルとしてのコストも削減できるのでホテルにも良い取り組みです。
現地採用
サステナブルなホテルでは、従業員は地元の人たち。地域の雇用促進に貢献しています。地元住民が生計を立てる機会を提供し、さらにスタッフが良い待遇を受け、自分の役割を楽しんでいれば、そのホテルは多くの点で地域に還元していると言えます。
地元で生産された製品
サステナブルなホテルは、地元で栽培された、あるいは作られた食品や製品を使用する傾向があります。旅行者が自分の食べるものや買うものがどこから来たのかを知ることができるだけでなく、食材の栽培や手工芸を行う地元の事業主にとっても、こうしたエコフレンドリーなリゾートホテルと仕事をすることで利益を得ることができます。
再利用可能な素材を使ったアイテム
環境問題の中で最も大きな問題のひとつが、使い捨てプラスチック。使い捨てプラスチックを削減したり、完全に禁止している宿泊施設は、環境に配慮した持続可能なホテルであると言えます。例えば、マグカップはプラスチック製ではなくセラミック製を使用する、ストローは金属製を使用する、または全く使用しない、また、一度使用したら捨てるべきものではなく、洗って再び使用できるものを使用する、などが挙げられます。
詰め替え用のアメニティの設置
エコフレンドリーなリゾートでは、持ち帰ることのできる袋入りのアメニティではなく、部屋に石鹸や据え付けのシャンプー、コンディショナーが置いてあることが多いです。詰め替え用の容器がバスルームにあれば、プラスチックや無駄な資源を減らすことができます。
飲料水の補充
エコフレンドリーなホテルには、水飲み場があったり、自分の水筒に水を入れたり、備え付けのグラスを使ったりすることができるところもあります。ミニバーやボトルサービスにペットボトルが用意されているようなホテルよりも、ずっと持続可能なホテルと言えるでしょう。部屋においてある水がペットボトルでなく、瓶の水というところも。詰め替えて使うことで、使用後にリサイクルしたり捨てたりする無駄を省くことができます。
今回ご紹介したのは、たくさんあるサステナブルなホテル運営のごく一例。サステナブルなホテルは、さまざまな方法で現地に還元したり環境に配慮しようと努力しています。サステナブルな宿かどうかいくら宿泊施設が自分で言っていても、実態が伴っていなければ意味がありません。滞在する際は、しっかり自分の目で確かめてみましょう。そして、リピートするかどうか見極めてみてください。体験や観察したことをSNSでレビューしたり、コメントして他の人にも教えてあげるのもいいですね。次回旅行する際は、滞在するホテルのサステナブルな取り組みに目を配ってみてはいかがでしょうか。
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