キャンプ
サステナブルなアクティビティ

大自然と共生!
サステナブルにキャンプしよう

このCovid-19パンデミックの中、比較的ソーシャルディスタンスを取りやすいため、キャンプをする人が増えていると言われています。そこまで遠くに行かなくてもできるキャンプは、今の時期にぴったりと言えるかもしれません。大自然と共に生きる、サステナブルなキャンプをしてみませんか?

いつになったら昔のように旅行ができるのか、先の見えない今、特に旅行好きな人々のフラストレーションが溜まっています。せっかくの夏休み、いつもだったら海外旅行に行くのに今年は行けないという人も多いでしょう。そんな人にもおすすめなのがキャンプ。忙しい日常生活から解放され、非日常・緑の癒しを求めている人には特におすすめ!

キャンプなんてしたことないし、テントの設営なんてできません!という人は、エココテージに滞在したり、グランピングのようにすでに設営済のキャンプから始めることもできます。世界中で楽しまれているキャンプ。実はそんなに難しいものではなく、費用も高くありません。そして、何より大自然を楽しむには最高の方法です!

キャンプのメリット

気分が上がる

キャンプをすることで、気分がよくなります。なぜかというと、日光の下で身体活動が増加し、酸素量が増加することで、体内でストレスに効能のある「セロトニン」が生成されます。セロトニンは体内で自然に作られる脳内物質で、「しあわせホルモン」とも呼ばれています。

身体にもいい

キャンプは、荷物の運搬、テントの建設、薪の収集、そして時にはトレッキング、川での遊泳など、さまざまな有酸素運動活動を伴う身体活動。身体を動かす機会が多いため、フィジカルにも良いのが、キャンプです。

持続可能なアクティビティであるキャンプ

キャンプは、昼も夜も自然と一緒に過ごすことを楽しめる持続可能なアクティビティ。自然と密接な関係を築き、人間と自然との共生関係を理解するための1つの方法です。

キャンプ自体がすでに持続可能なアクティビティですが、さらにサステナブルにキャンプを楽しむ方法があるので、是非実践してみましょう。

・「とるのは写真だけ、残すのは足跡だけ」というフレーズを聞いたことがありますか?野生生物に触ったり、怖がらせたり、ストレスを与えないように行動し、植物をむしったりしないように注意しましょう。

・できるだけ、竹製の食器など、BIO素材のものをを使用しましょう。

・使い捨てプラスチックの代わりに、再利用可能な食器・カトラリーを使用しましょう。再生プラスチックで作られたものも良いでしょう。

・ごみは適切に処分しましょう。プラスチックゴミについては、こちらの記事もご覧ください。

このように、小さな選択でより環境に優しいアプローチを取ることができます。そして森の中では、シンプルに、より簡単に調理を楽しむ人が多いと思います。これも実はとってもサステイナブル。大きなビュッフェスタイルの観光客向けレストランやホテルで食事をするよりも食品廃棄も少ない、持続可能な選択と言えるでしょう。このような小さな決定の積み重ねが大きな違いを生むのです。

また、キャンプは自然について学ぶことのできる貴重なチャンス。子供がいる家族は、子供たちに自然への感謝と、身の回りにある自然と持続可能な方法で共生する方法を学ぶ機会になります。実践的にキャンプの方法を学ぶことも貴重な学習です。火を起こす方法、電気を使わずに調理する方法、最小限の設備を備えたキャンプ場でテントを設置する方法など、すべてサバイバルな環境で生きる上で重要なスキルです。さらに、地元のレンジャーやネイチャーガイドを利用すれば、その地域の植物、歴史、野生生物についてより深く学ぶことができるでしょう。


キャンプでの火の使用

自然の中では、火に関する安全対策は必須!2020年初めにオーストラリアの森林火災で見られたように、山火事は迅速かつ深刻に広がる可能性があります。世界野生生物連盟は、すべての森林火災のほんの4%が落雷などの自然の原因によって引き起こされており、残りの火災の96%は人間が原因に関連しています。特に乾燥した夏の間は、事故を防ぐために注意を払う必要があります。

キャンプファイヤーや焚き火

キャンプファイヤーや焚き火の周りに座って、温かい飲み物を飲みながら、友人や家族と談笑するのは、幸せな一時ですよね。でも、その焚き火を準備する前に、そのエリアで焚き火をして良いか、禁止されていないか確認することをお勧めします。キャンプサイト事務局や地元の消防署で確認しましょう。

火災と安全についての専門家に、キャンプでの火の使用について安全のヒントを聞いてみました!

・火を強める効果のある可燃性液体は絶対に使用しない。

・紙や衣類を含むすべての可燃物をキャンプファイヤーや焚き火から遠ざける。

・濡れた衣類や靴を火の上で乾かしたり、濡れたものを火のそばに置いたり、吊したりしない。

・キャンプファイヤーの近くにテントや寝袋を置かない。

・テントの中に火がついたものを置かない。

全米防火協会は、安全にキャンプするための火の使用について下記のようにアドバイスしています。

・キャンプファイヤーをする前に、乾燥した葉や棒を取り除く。

・キャンプファイヤー・焚き火は、建物や樹木、乾燥した葉、布地などの可燃物から、7.5メートル程度離す。

 ・可燃性の液体は絶対に使用しない。

・小さなシャベルを用意しておくと、土や砂を火にかけて消火できる。

・火がある場所を離れる前に、すべての火が完全に消えたことを確認する。

山火事の安全と予防

森でのキャンプでも、海岸や雪の中のキャンプでも、安全で楽しい時間を過ごすためには、基本的な火の消し方を覚えておくことは重要です。安全にキャンプを楽しむためのヒントをいくつかご紹介します。

・喫煙材を適切に消火し、窓から捨てない。

・森林にガラスの瓶を置いたままにしない。ガラスを通して差し込む日光は、火災を引き起こす可能性があります。

・フィールドで直火を使用しない。

・長い草などの可燃性物質から離れたところを調理エリアにする。

食品の安全

クマやヘラジカなどの野生生物がたくさんいる国立公園や樹木が茂った地域でキャンプをする場合は、動物が匂いを嗅ぎ、テントに近づく可能性があるため、テントに食べ物を保管しないことをお勧めします。動物は食べ物が保管されている場所ならどこでも匂いを嗅ぐことができますが、食べ物を木の高いところにぶら下げれば、少なくとも動物が食べ物に近づかないようにすることができるようです。

また、食品が取手付きのバッグまたはクーラーボックスに入っている場合は、取手部分にロープを通して結び、木の枝を垂らすことで、簡単にそのバッグを引っ張って、下の枝に結び付けて保管することができます。これは、夜間に食べ物目当ての動物にテントで襲われるのを防ぐのにも役立ちます。

意外と簡単で小さな準備・行動・決断が、大きな違いを生むことになるのがサステイナブル。気持ちの良い空気を吸って、自然と一体となり、地球にも自分にも優しいサステナブルなキャンプを楽しみましょう!

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