
白銀の世界を滑ろう!
世界のサステナブルなスキーリゾート
世界中で人気のあるウィンタースポーツといえばスキー。初心者から上級者まで楽しむことができるスポーツですよね。スキーは自然の中で行うスポーツなので、スキーリゾートを選ぶ際は、環境への影響を配慮しているか?という視点でもチェックすることが重要です。
世界のスキーヤーによく知られているスローガン「キープ・イット・グリーン・キープ・イット・ホワイト」。このフレーズは、真っ新な雪山の美しさを楽しみながら、足跡を最小限に抑えよう!という意味で使われています。
今後スキー旅行を計画する際は、環境にしっかりと配慮したサステナブルな運営をしているスキーリゾートを検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、世界のサステナブルなスキーリゾートを3つご紹介します。
レザルク(フランス)
気候変動と持続可能なエネルギーの包括的な計画に早い段階から取り組んでいた、レザルク。このフレンチアルプスのスキーリゾートは、2010年に「2020年までに二酸化炭素排出量を20%削減する」という環境に配慮したプログラムを開始し、目標よりも8か月早く達成しました。
レザルクは、建物の暖房システムを改修し、専用の公共交通システムを構築。リゾートの大部分を歩行者天国にしました。その結果、自家用車やスノーモービルの利用者を減らすことに繋がりました。
さらに、「グリーン・スノーフレイク」認証を受けているレザルク。世界で3つのアルペンリゾートしか認証を取っていないことから、世界でも有数なサステナブルなスキーリゾートであることが分かります。
イェイロ(ノルウェー)
イェイロがあるノルウェーは、さまざまな分野でサステナブルな活動がとっても盛ん。スキーリゾートとして世界でも有名なイェイロリゾートは、2016年から、サステナブルな旅行先とされる「サステナブル・トラベル・デスティネーション」の称号も得ており、初心者から上級者まであらゆるレベルのスキーヤーにおすすめなスキーリゾートです。
イェイロリゾートは100%水力発電で、ヨーロッパで最も二酸化炭素排出量の少ない交通手段である鉄道でアクセス可能。スキー、そり、雪上馬車など、色々なアクティビティを楽しむことができ、ノルウェーの自然美を満喫することができます。
また、2021年にはエコ・ライトハウス環境認証も取得し、サステナブルな冬の旅行先にぴったりです。
ジャクソンホール(アメリカ)
2018-19年のスキー情報誌で「北米の総合ベストスキーリゾート」に選ばれたジャクソンホール。ワイオミング州のグランドティトン国立公園に位置する2,500エーカーのスキー場には、スロープのスリルを求め、世界中のスキーヤーが集まります。
また、「グリーン・デスティネーション」にランクインした2つの米国のスキーリゾートのうちの1つでもあります。
二酸化炭素の排出を最小限に抑えることに重点を置き、すべての建物にエネルギー効率の高い暖房システムを導入。さらに、徹底したリサイクルプログラムを実施しています。テラホテル(Hotel Terra)といった新しい建物の一部は、リサイクル素材を使用して建設されており、持続可能なスキー場としての基準を確立しています。
また、NSAA ゴールデンイーグル賞の環境優秀賞を受賞しており、より環境に配慮した、新しいスキーを体験できるよう力を入れています。
環境に配慮した運営をしているスキーリゾートを選ぼう
今回ご紹介した3つのスキーリゾートは、ちょっと遠くてなかなか簡単に行けるところではないかもしれません。身近なスキー場でも、環境に配慮したサステナブルな運営をしているかどうかチェックしてみてはいかがでしょうか。
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