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持続可能な観光のメリット

従来の伝統的な観光は、より持続可能な道を模索しており、特に地域に根付いた旅行関連企業は地域社会に利益をもたらしています。持続可能な観光のメリットは多岐にわたりますが、その主な焦点の1つが地域社会に利益をもたらすことです。

なぜ持続可能な観光が重要なのでしょうか。 2030年までの国連持続可能性目標には、貧困の削減、雇用の創出と経済成長が挙げられており、持続可能な観光によってもたらされる地域社会への利益は、この貧困の削減や雇用の創出に繋がります。

国連世界観光機関(UNWTO)によると、持続可能な観光とは「現在および将来の経済、社会、環境への影響を十分に考慮し、観光客、業界、環境、ホストコミュニティのニーズに対応する観光」であるとのこと。観光には様々なステークホルダーが存在しますが、それぞれにとってメリットがあるのが持続可能な観光と言えるかと思います。

地域に密着した深い観光体験

その持続可能な観光のメリットの1つは、観光の利益が直接現地コミュニティに落とされる場合、人と人の繋がりやその地域と密接した、より深い観光体験を提供できるということ。

例えばエコツアーに地元のレンジャーを利用する場合、地元のレンジャーはその地域の地理、動植物、野生生物、歴史、文化に非常に精通しており、その情報を旅行者と共有できるため、自然の中での楽しいツアーというだけではなく、貴重な自然教育体験を生み出すことができるのです。

小さなコミュニティでは、その地域を訪れる旅行者に可能な限り最高の体験を提供しようと努力しています。なぜなら、観光は地域に直接利益をもたらし、自分たち自身で稼ぐことができるからです。つまり、その地域外から移転してくる企業が雇用を創出してくれるのを待つのではなく、自分の生活を自分たち自身でコントロールできるということです。この自給自足は、持続可能な観光の焦点となるメリットなのです。

さらに、多くの小さなコミュニティでは、地元の観光活動によって生み出された収入をコミュニティの改善に使用しています。例えば、村の女性にマイクロローンを提供するための地域の貯蓄システムの設立、学校やコミュニティセンターの建設によるインフラの改善、水や電気設備の整備、またはその他既存の公共施設の改善などがあります。

コミュニティに密着した地元の体験をする観光スタイルは、コミュニティだけでなく旅行者にとっても多くのポジティブな要素があります。グループで移動するような従来の観光とは対照的に、その地域に入り込み、現地の人々とコミュニケーションを取りながら旅行すると、隠された宝石(のような場所)を発見する機会があるのです。地元の人々は、美味しい食事をするのにおすすめな場所、最も美しい地元の風景、ツアー会社のツアーで見つけるのが難しい秘密の場所を知っています。こういった地元の人々から聞き出せる情報も、持続可能な観光の旅行者にとってメリットと言えるかと思います。

地元で食事をし、地元産の食材を楽しむことも、旅行者にとって特別な楽しみであり、地域社会にも利益をもたらします。地元の食べ物を食べることは、美味しいだけでなく、地域の食文化や農業への関心が生まれ、学びがあります。美味しいものを食べるだけで、知らぬ間に学んでいたなんて不思議な感覚ですよね!

地域にも自然にも旅行者にもメリット

持続可能な観光は、旅行者が訪れる前より、訪れた後の方が良い状態になっているような旅行です。つまりそこに足は踏み入れるけれども、旅行の形跡を残さないということ。自然保護区や野生生物エリアを訪れるときは特に注意しましょうね。大自然の生態系は、ささいなものが損傷を与えてしまうほど敏感である可能性があります。こういったことも、地元の自然に詳しいレンジャーを利用して、自然の中でどう行動したらよいかを含めガイドしてもらうことが不可欠である1つの理由です。

自然を守り、旅行者は素晴らしい体験の発見や学びの機会があり、さらに現地の地域社会に直接金銭的な利益があることで持続可能な地域社会も作られていく、など持続可能な観光は様々な人・ものにとってメリットがあります。


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