湖 カヌー
中南米

自然を愛する人におすすめ!
中米ニカラグアを訪れるべき6つの理由

見たことのない大自然を目指して冒険に出かけたい!と思ったことはありますか?生物多様性が保全された世界でも有数のエリアである中南米に位置するニカラグア。自然を財産として観光を産業としているエリアでは環境保護と観光を両立させるエコツーリズム、持続可能な観光も盛んです。日本ではあまり知られていない旅行デスティネーションとしてのニカラグア 、どんな見所があるのでしょうか!?

持続か可能な観光とは、旅が地域社会をサポートし、旅行者がその場所を訪れたときよりと同じかより良い状態にして帰っていくこと。大勢が1箇所を同時に訪れ負担をもたらすマスツーリズムとは全く異なり、時に最高の観光スポットはまったく観光的な場所ではないこともあります。観光客が密集しておらず、手付かずの自然が豊富なニカラグアは、環境に優しい旅をするのに最適なデスティネーションなんです!

今回は、自然を愛する人がニカラグアを訪れるべき6つの理由をご紹介します。

1. 湖と火山の国

あまり知られていませんが、ニカラグアには日本と同じようにたくさんの火山があります。活火山や休火山​などその数なんと40!これらの火山のうち2つはオメテペ島にあります。火山トレッキングはこのエリアで人気のアクティビティで、火山灰の上を滑り落ちる「火山ボーディング」というエキサイティングなアクティビティもあります。火山を滑り降りるなんて恐ろしい!と感じる人もいるかもしれませんが、なかなかスリリングでこの土地ならではのアクティビティということで非常に人気があります。

この地域には多くの湖もあり、中には「淡水の海」と呼ばれるほど大きいものもあります。もちろん湖でできるアクティビティも盛り沢山!ガイド付き釣りツアーは、現地の(私たちにとって)珍しい魚に出会える可能性があるだけでなく、ボートの上から穏やかに自然の美しさを楽しめるのでおすすめです。カヤックも人気のアクティビティで、オメテペのチャルコヴェルデ保護区にあるラグーンで体験することができます。そして、なんとオメテペ島にあるコシボルカ湖は世界で19番目に大きい湖。ニカラグアの湖や火山は、ニカラグアを訪れる旅行者の間で人気のあるスポットなんです。


2. 豊富な水のアクティビティ

暖かい太陽と魅力的なクリスタルブルーの海が広がるニカラグアの海岸線では、いろいろなアクティビティを体験することができます。ニカラグアの太平洋沿岸には非常に人気のあるサーフビーチがあるので、サーフィンの体験をしてみるのもいいかもしれません。経験豊富なサーファーなら、ニカラグアで最高のサーフィンスポットである、サンファンデルスル、プラヤサルディナスにあるポポヤブレイクやエルアスティジェロがおすすめ。

水中のアドベンチャーに興味がある人は、カリブ海の海岸線で多くのダイビングツアーを楽しむことができます。ニカラグアの海には、保全されたダイビングスポットがたくさんあります。ウツボと一緒に泳いだり、サメやイルカとダイビングをしたりできます。そして、スキューバダイビングライセンスの取得コースも非常に格安なので、これからダイビングを始めたいという人で、英語で学ぶことに抵抗がない人にはおすすめ!コーン島はニカラグアでも人気のスキューバダイビングサイトです。

火山があるので気付いた人もいるかもしれませんが、ニカラグアには温泉もあります!火山のおかげで、ニカラグアには多くの温泉と間欠泉があり、どんな都市でも少なくとも1つは温泉を見つけることができるはず。日本以外で温泉に入ってみる、というのも思い出に残る体験になるのではないでしょうか。

3. 手頃な物価

ニカラグアは、アメリカ人観光客の多い隣国のコスタリカよりもはるかに手頃なデスティネーション。 2020年6月現在のニカラグアの通貨コルドバの為替レートは1コルドバ= 0,029 米ドル/ 3,11円です。ニカラグアまで行く飛行機の移動コストはかかりますが、ニカラグア国内の旅行費用は非常に安いため、長期滞在できる人は特に、全体的な旅行コストを抑える事ができます。

特に市場で購入する食品や地元のレストランの価格は、平均的な食品価格よりも安いとされています。持続可能な旅行は、観光客向けレストランやチェーン店ではなく、地元のレストランに行ったり、地元の人から直接購入すること。地元のレストランで本場の料理を試す事ができるだけでなく、お財布にも優しく旅することができます。

特定の地域では燃料費が高いため、輸送費はヨーロッパの基準に近い(ただしそれでも下回る)場合があります。最近では約1米ドル/リットル程度。環境のこと、お財布のことを考えると、可能な限り公共交通機関を選択するのが良いでしょう。長距離バスに乗るなら首都のマナグア。そこからいわゆるチキンバス(古い学校のバスを再利用したもの)でニカラグアのさまざまな都市に移動できます。小さな町では、従来のタクシーの代わりにトゥクトゥクが定番ですので、乗ってみましょう。

4. 多様な野生生物

ニカラグアは興味深い野生生物の宝庫! つま先が3つに別れたナマケモノ、ジャガー、スパイダーモンキー、ターコイズ色の眉を持つモットモット鳥、ピューマ、オセロット、北部タマンドゥア(アリクイ)、アルマジロなどが生息するニカラグアは、野生生物ファンにはたまらない国でしょう。

水の中の生き物では、オオメジロザメ(「ニカラグアのサメ」と呼ばれ、淡水で生きることができます)とノコギリザメなどが生息しています。

さらに、緑のコンゴウインコ、ウグイス、およびさまざまなウミガメ(アカウミガメ、オリーブ、太平洋、オサガメ)など、ニカラグアには絶滅危惧種も生息しています。これらの動物を見ることは非常に珍しいため、もし遭遇した場合は、是非目に焼き付けてきてください。固有種が多く生息するニカラグア、野生動物日記をつけてみるのも面白いかもしれませんね。

5. 素晴らしい絶景

ニカラグアの景色は素晴らしいだけでなく、信じられないほど変化に富んでいます。熱帯雨林から乾燥した熱帯林まで、さまざまな種類の植物が育つ環境が揃っています。そして、緑豊かな森に加え、荘厳な滝、雄大な火山、熱帯のビーチ、そして巨大な湖まで、ニカラグアに信じられないほど多様で美しい風景があり、飽きることがありません。

それに加えて、誰にも邪魔されない朝露の新鮮さと息をのむような空に広がる夕日。カメラやビデオは必須ですね。インスタ映えする風景に会うことはほぼ間違いないでしょう。


6. エコツーリズム

ニカラグアは「自然愛好家の楽園」と呼ばれています。息をのむほど美しい手付かずの自然があり、信じられないほど生物多様性に富んだ国です。

ニカラグアのエコツーリズムは、他の場所で体験できるエコツーリズムとは少し異なります。多くの人々はニカラグアのエコツーリズムを本物のエコツーリズムと呼んでいます。なぜかというと、ニカラグアにある70以上の保護地域と自然保護区のほとんどのサイトは地元の農家や自然保護者によって管理されているため。地元に利益が還元することはエコツーリズムの柱の一つ。エコツーリズムの要素だけでも、ニカラグアを訪れるべき理由になるほどです。

これが旅行者にとってどんなメリットがあるかというと、現地の人たちと観光が密着しているということは、現地の人たちが知っている興味深いことを直接教えてもらえるということ!例えば、現地の人たちは、本当に素晴らしい景色をみることができる穴場スポットを知っています。どこでどんな美味しいものが食べられるか知っています。そして彼らはそういった知識を訪れる旅行者に喜んで教えてくれるんです!そして、あなたが旅行で使ったお金が現地コミュニティに還元されていると実感することができます。

さらに、 2010年オメテペ島はユネスコ生物圏保護区に指定されました。オメテペ島は、コロンブス以前のペトログリフ(岩石や洞窟に刻まれた文字などの彫刻)の宝庫で、生物圏保護区としてあらゆる場所でエコツーリズムを体験することができます。


最後に、ニカラグアが旅行者にとって安全かどうかという点について不安な人もいると思います。中南米というと危なそうなイメージもありますが、旅行者が海外を旅行する際に気を付けるべき最低限の行動をとっていれば、安全に過ごすことができると言われています。観光はニカラグアの経済の中心産業なので、旅行者にとって安全な環境を作って、地域社会への観光便益の増加を奨励することは、地元住民の利益にもなります。デモなどの活動には近づかないようにし、狭く人の少ない路地や夜間遅くは外出を控え、高価に見える宝飾品などは身に付けない、身の回りの持ち物に気を付ける事は強くお勧めしますが、ニカラグアは海外の多くの旅行者やブロガーがオンラインで情報共有しているように、旅行者の基本的な行動をしていれば安全だと言われています。

ありのままの自然の中、他の観光客があまりいない場所での体験は、旅行をより思い出深く、特別なものにします。中南米ならではの自然の多様性、手付かずの美しい景色を味わい、思い出に残る体験を探しているなら、ニカラグアを今後の旅行先リストに加えてみてはいかがでしょうか。

環境に優しい旅についてもっと知りたいですか?
次の旅のインスピレーションに、忙しい毎日のちょっとした息抜きに。
Ecotourism Worldのニュースレター配信登録はこちら