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Covid-19,  サステイナビリティ

アフターコロナの旅行はどうなる?
5つの可能性

世界ではまだ猛威を奮っているものの、日本では緊急事態宣言も解除され、徐々に落ち着いてきたCOVID-19。アフターコロナはどうなるかという話もあちらこちらから聞こえてきます。特に大きなダメージを受けた業界の一つである旅行業界も、また人々が旅行できる様になるのを心待ちにしています。そして旅が好きな私たちも、また旅ができる様になる日を心待ちにしていますよね。この数ヶ月で、自由に旅ができることの有り難さ、素晴らしさを実感した人も多いのではないでしょうか。

今回は、アフターコロナにどの様な旅の傾向が出てきそうか、世界中の専門家が語っている様々な意見も参考に、5つの可能性を考えてみたいと思います。

1. まずは近場、国内旅行

世界最大の旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して旅行者の意識がどのように変化をしているか、アンケート調査しています。(日本、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、シンガポールで過去12カ月に旅行を経験した各国約400人から回答)

日本人旅行者に「次回旅行へ行くタイミング」を尋ねたところ、国内旅行は「6カ月以内」が34%、「7-12カ月以内」が27%、「1年以上先」は39%。一方、海外旅行は「6カ月以内」5%、「7-12カ月以内」8%にとどまり、1年以上見合わせると回答した人が9割近くにおよびました。次回旅行の行き先については、自宅やその周辺で過ごす「ステイケーション」が17%、「自宅から90分以内の距離」が14%、「自宅から90分以上の移動」が34%で全体の6割以上を占め、少しでも遠くに行きたいという人が多かったようです。さらに、遠方の「国際線を利用」は23%、近距離・長距離の海外旅行は12%ということで、まだすぐに海外は怖いという人も多いようです。

COVID-19が流行している地域も時期によって変わってきているため、国境も双方で封鎖されていたり、フライト自体も極端に少なく、ソーシャルディスタンスを開けなければならないなど、搭乗できるキャパシティも限られているため金額も高くなることが予想されます。というわけで、なかなかすぐ海外旅行に行くことが難しそう。

さらに、上記のアンケートのように、まだ海外に行くのは不安、という人も多くいるようなので、まずは近場へのお出かけ、小旅行が多くなりそうですね。これを機に自国の美しさを再発見するのもいいですね。

2. 人が少ないところ

先のアンケート調査で、次回旅行の目的については複数回答で、「温泉旅行」59%と「のんびり過ごす旅行」57%が最も多く、他にも「週末旅行」「都市部への旅行」「文化や歴史に触れる旅」「自然を楽しむ旅・エコツーリズム」などが挙がっています。旅行先を決める上で今後重要になる点としては、「その地域における感染状況」54%や「密を避けられる環境」52%、「地域単位で公衆衛生に取り組んでいること」42%という結果が出ています。

アフターコロナからしばらくは、やはり感染の可能性を考えて、パーソナルスペースが充分とれるような手段や場所を選ぶ人が多そうです。移動手段であれば車、場所であれば人が多く集まるところより自然など人があまりいないところ。自然との繋がりで癒しを求めたり、自然の中で野生生物を見ることを目的とした旅行が好まれそうです。

また、海外旅行に行くにしても、あまり知られておらず、人が少ない場所が人気となりそう。人口密度が低く、屋外旅行が楽しめるアイスランド、北欧(広いオープンスペースと世界で最もきれいな空気と水)、混雑しないリモートなビーチや島(モルディブ、メキシコ、セイシェル)、独立した小さな宿泊施設やリゾートが一つだけといったプライベートアイランドなども人との距離をとって海外を楽しむという意味で注目されそうです。


3. 人と繋がる旅行

家族が他県に住んでいたり、万が一自分が感染していた場合に備え、敢えて家族に会わないようにしていた人も多いでしょう。しばらく会うことができなかった家族との家族旅行、多世代旅行やしばらく会えなかった友人と過ごすための友人グループ旅行を企画して、思い出づくりをする人も今までより増える可能性があります。

人間は社会的な生き物。自粛・隔離生活の後、再び誰かと過ごしたいと思うこと、相互につながりたいと思うことは不思議なことではありません。

パーソナルスペースという意味でも、大きなグループツアーではなく家族や友人、小さなグループごとに回るようなツアーに参加する人が多くなりそうですが、人と繋がりたいという思いからくる旅行も増えそうです。

4. リアル・本物を求める旅

毎日旅をしている生活をしている旅人でなくとも、旅好きな人は、旅の企画すらできない自粛期間の状況にガックリきていたことでしょう。自宅のパソコンや携帯で、過去の旅行の写真を眺めたり、これから行ってみたい国の写真や動画を見たりして「あぁ、旅に出たいなぁ」とバーチャルな世界でなんとか旅先の風景を頭の中で思い描いたりした人もいたことでしょう。でもやっぱりバーチャルとリアルは違います。旅の計画段階のワクワク感から、実際に旅に出た時の高揚感、現地の空気・・・、本場・本物を感じに行きたいという人、リアルな旅の感覚を求めて旅立つ人が多くなりそうです。


5. 一生に一度は行きたい場所への旅

今まで行こうと思えば行けたはずの旅行。今回のパンデミックで、行きたいと思う時に旅行できなくなることがあるという体験をしました。そこで、いつか行きたいと思っていた『一生に一度行ってみたい場所』リストにあるデスティネーションへの関心が高まり、いつかではなく、行ける時に行っておこう気持ちになる人が増える可能性があります。旅行資金が貯まって、長期休暇が取れれば行けるものだと思っていた旅行が、心理的により価値のある体験に変わるかもしれません。旅は平和産業と呼ばれるように、平和だからこそできるもの。それが当たり前になっていたことに気づいたことで、今までよりありがたみを感じながら、感謝しながら旅を楽しむことができるようになるかもしれません。



これからはただデスティネーションを訪れて観光地を巡って終わりという旅行ではなく、誰と過ごして、何を感じて、どんな交流をして、どんなインスピレーションを得たか、深みのある旅をしたいと思う人が増えるかもしれませんね。皆さんもコンセプトを大事にして楽しむ旅行をしてみてはいかがでしょうか。


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