洋服の無駄をなくすための4つの方法
サステナビリティ

洋服の無駄をなくすための4つの方法

私たちが毎日身に付けている必需品であり、自分の個性を表現するものでもある衣料品。世界の繊維産業は約3,000兆円の規模がありますが、ファッション産業は繊維廃棄物や二酸化炭素排出の主な原因となっています。この産業は、地球全体の汚染原因の少なくとも10%を占めており、航空産業に次いで持続可能性が低い産業のひとつとなっています。この問題に対して私たちができることは何でしょうか。今回はその4つの方法をご紹介します。

どれくらいの衣料品が破棄されている?

繊維製品の85%が廃棄されている米国では、その量は約1,300万トンにのぼります。世界全体では、毎年9200万トンもの繊維製品が廃棄されていると推定されています。これは、1秒間にゴミ収集車1台分の衣料品がゴミ処理場に運ばれているのと同じこと。また、ファッション業界は石油などの再生不可能な資源を大量に使用し、その使用後も埋立地に捨てられています。温室効果ガス排出量の10%、水の廃棄量の20%が繊維産業によるものと言われているほどです。ファッション業界は、このままでは、世界で年間134トン以上の繊維廃棄物を廃棄することになると推定されています。

2人に1人が、不要になった衣料品をそのままゴミ箱に捨てていることをご存知ですか?衣料品は廃棄物総量の約64%が埋立地に捨てられていると言われています。劣化するのに何十年もかかる衣料品。その間に有害な温室効果ガスが排出されます。このような繊維廃棄物のほとんどは、衣料品製造業者に責任があると思われるかもしれませんが、消費者である私たちも大きな役割を担っています。実際、消費者が使用した衣料品のうち、リサイクルされているのはわずか15%。メーカーから出荷される使用済み衣料品の75%がリサイクルされているのに比べて、低い割合であることが分かりますよね。では、私たちにどんなことができるのでしょうか。衣料品ゴミを減らす簡単な方法を4つご紹介します。

1. リサイクルをする

年間2,620万トンの衣料品をリサイクルすることは、130万台の自動車を路上から排除することに匹敵します。現在の繊維製品のリサイクル率は、他のリサイクル可能な素材と比較して最も低い水準。しかし、汚れたトレーナー、履き古したジーンズ、合わない靴下などの繊維ゴミは、リサイクルすることで全く新しいものに生まれ変わることができます。新品の衣料品やぬいぐるみ、あるいは住宅の断熱材に生まれ変わることもあるのです。Madewell、H&M、The North Faceなどの小売店では、店内にリサイクルコンテナを設置しているので、リサイクルをすることは意外と難しいことではありません。

まずは、お住まいの街に衣類の回収ボックスがあるかどうか調べてみましょう。回収された衣料品は分類され、寄付か、リサイクルされます。回収された衣料品がどのようにリサイクルされるのか、事前に確認しておくことが大切。例えば、欧米諸国からの未整理のリサイクル衣料品は、アフリカに送られることが多く、その衣料品は最終的にアフリカの埋立地に入れられてしまうことがあるようです。それではリサイクルされたとは言えませんね。

2. 寄付をする

中古の衣料品を慈善団体に寄付することで、衣料品の廃棄を回避することができます。ただし、寄付する衣料品は、壊れたり汚れたりしていない、状態の良いものであることが大前提。また、慈善団体では普通販売できない衣料品をリサイクルしています。アメリカでは、Salvation ArmyGood Will、そしてThredUpのように、オンライン委託販売店と古着屋が一つになった会社もあります。

3. レンタルをする

結婚式、就職面接、ビジネスシーンなど、使う機会は限られているけれども特定の服装が必要な日がありますよね。そんなときは、新しい服を買う代わりに、レンタルしてみてはいかがでしょうか。服をレンタルすることは、新しい服を作るために必要な資源を節約することに繋がります。また、衣料品の廃棄物が捨てられることもなく、ファッションのトレンドを知ることもできます。

4. ミニマリストになる

衣料品といえば、ついつい買いすぎてしまうもの。過去15年間で、消費者が購入する衣料品は60%も増加したと言われています。しかし、購入した服もすべてを着ているわけではありません。このような衣料品の無駄遣いを解決するには、必要最小限の物で生活をするミニマリストになることもひとつの方法。クローゼットを整理する際には、寄付、リサイクル、売ることを考えてみてください。また、服を買いたい時は、まずリサイクルされた服をチェックしてみませんか?

衣料品リサイクルを実践するブランド

消費者の繊維廃棄物に対する意識が高まるにつれ、ブランド側もリサイクルに注目し、取り組みを進めています。パタゴニアは、パタゴニア製品の中古品を売買・交換できる新しいプログラムWorn Wearを開始。H&Mは世界4,200店舗でリサイクルサービスを提供しています。Madewellもリサイクルプログラムを実施していますが、こちらはリサイクルされたジーンズを住宅の断熱材として使用しています。

よりサステナブルで環境にやさしいライフスタイルを送るために、できることから始めてみませんか?


環境に優しい旅についてもっと知りたいですか?
次の旅のインスピレーションに、忙しい毎日のちょっとした息抜きに。
Ecotourism Worldのニュースレター配信登録はこちら

Leave a Reply

Your email address will not be published.