中東で訪れるべき サステイナブルな観光都市3選
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中東で訪れるべき
サステナブルな観光都市3選

サステナブル・ツーリズムは、観光産業で注目をあびているトレンドの一つ。コロナのパンデミックを機に、世界中でますます一般的になってきています。中東諸国も例外ではなく、サステナブル・ツーリズムをするのにふさわしい、美しい都市がたくさんあります。

世界観光機関(UNWTO)によると、サステナブル・ツーリズムとは、現在だけではなく未来を含めた地域の経済、社会、環境への影響を十分に考慮しながら、ツーリストや企業、環境、受け入れ側の地域のニーズを満たす観光のこと。観光名所やデスティネーションが今後何年にもわたって存続できるよう、注意深くケアしていくことが大事ですね。

今回は、中東でサステナブル・ツーリズムを実践するのにぴったりな観光都市をご紹介します。

ヨルダンの首都 アンマン

中東の中でもサステナブルな観光スポットが多い、ヨルダン。 1966年、ヨルダンでは自然保護王立協会(RSCN) が設立され、国の天然資源の保護に取り組みはじめました。現在、RSCNで保護されている自然保護区は10箇所にもおよび、そのすべての保護区で地元の人々を100%雇用するという方針が定められたことで、地域コミュニテイの支援にもつながっています。アジュルン森林保護区とディビーン森林保護区は、ヨルダンの首都アンマンのすぐ近くに位置しています。

首都アンマンの30マイル北には、古代ローマ帝国の景観を最も美しく保っている観光地の一つ、ジェラシュの遺跡群があり、写真を撮ったり、壮大な古代建築を観察したりするのに最適なロケーション。

環境に優しいサステナブルな旅をするなら、ヨルダンでの滞在中、北部地域にあるフェイナン・エコロッジに宿泊してみるのはいかがでしょうか。フェイナン・エコロッジは2019年ワールド・レスポンシブル・ツーリズム・アワードを受賞したエコホテルで、サステナブルな休暇を過ごすのにぴったり!

モロッコの人気観光都市 マラケシュ

人気の観光都市であるマラケシュはグリーンツーリズムに取り組んでおり、その功績としてISO 14011認証を取得しました。またモロッコの一都市として、「モロッコ・サステナブル・ツーリズム憲章」に定められた4つの原則を準拠しています。

モロッコでは72を超える宿泊施設が「グリーンキー」を取得しており、そのうち30施設がマラケシュに。グリーンキーとはホテルや宿泊業界で取り入れられているサステナブル認証プログラムで、環境への取り組みと責任を持った活動に対して与えられています。

また市内では、二酸化炭素排出量を削減するために、徒歩または自転車で古代都市を探索することが奨励されています。お土産を買う際は、地元のフェアトレードショップで現地で生産されたお土産を購入するとよいでしょう。

アラブ首長国連邦のエコシティ マスダールシティ

Retrieved from www.news.masder.ae

マスダールシティは、中東でサステナブルな休暇を過ごすのにぴったりな場所。マスダールシティは、世界で初めてのエコシティとして知られていますが、これはアブダビ政府が資金を投資し、計画的に進められたプロジェクトの成果といわれています。 

2006年に設立されたマスダールシティは、サステナブルな都市コミュニティになるように設計されており、さまざまなショップ、レストラン、ホテル、公共の緑地スペースなどが建ち並ぶ近代都市。市のエネルギーは100%再生可能エネルギーから取得され、灌漑や廃水のリサイクルに処理済みの下水を使用することで水の消費量を削減しています。

観光するなら、マスダールパークは外せないスポット。マスダールパークは2,500平方メートルものレクリエーションスペースで、サステナブルをテーマにした現代アートを鑑賞することができます。中でも「光の木」は触るたびに色が変わる幻想的なオブジェクトで、リサイクル建材から作られているアート作品です。

みなさんも美しい中東の都市で、サステナブル・ツーリズムを体験してみませんか。


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